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| [436] 2024/12/2 | |
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■ 小栗虫太郎『女人果』(春陽文庫 お23-1, 2024/11/25)刊行!
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2024年11月25日付で、小栗虫太郎『女人果』が春陽文庫・探偵小説篇の一冊として刊行された。帯裏に、横溝正史エッセイの抜粋が記されている。小栗虫太郎のことを思うと、私はいつもおセンチにならざるをえない。虫太郎が「完全犯罪」をひっさげて、「新青年」に登場したのは、昭和八年の七月号である。その摩訶不思議の構想と玄妙晦渋な文体は、たちまち多くのファンを魅了し、虫太郎もまたファンの期待にこたえて、つぎつぎと傑作を発表し、ここに小栗虫太郎時代を現出した。虫太郎はいまでも多くのファンを持っているが、ことに虫太郎文学の集大成ともいうべき「黒死館殺人事件」のごときは、日本推理小説ベスト・テンに挙げる人もすくなくない。 横溝正史(「小栗虫太郎とピンチヒッター」より) 文庫巻末の日下三蔵「『女人果』覚書」にも記されているが、本書『女人果』の作者・小栗虫太郎は、横溝正史とは縁深い作家である。横溝正史喀血による、「完全犯罪」での小栗虫太郎代打デビューと、 小栗虫太郎他界による『蝶々殺人事件』での横溝正史代打という、 二重の「ピンチヒッター」エピソードに、二人の運命的な結びつきを感じるのは決して私だけではないと思う。
「小栗&横溝代打」に関し、『昭和ミステリ秘宝 二十世紀鉄仮面』(小栗虫太郎,扶桑社文庫,2000/2)に、以下が付録として収録されている。・水谷 準「「完全犯罪」危機打者物語」 ・水谷 準「小栗虫太郎さんのこと」 ・横溝正史「小栗虫太郎とピンチヒッター」 また、横溝正史はエッセイ『真説 金田一耕助』の[「蝶々殺人事件」縁起I, II]でも、同様のことを記している。
さらに、横溝代打・小栗, 小栗代打・横溝については、下記が詳しい。この文庫の解題に以下の記述がある。虫太郎の生涯に特殊な因縁をもつ、推理文壇最長老の「覚書」であり、単なる回顧でなく、虫太郎の「人となり」が活写されている点、まことに貴重な資料である。多忙中これだけの枚数にまとめ上げられた、労を深謝する。 小栗虫太郎『白蟻 小栗虫太郎傑作選III』 (現代教養文庫, 1976/9) 横溝正史記「小栗虫太郎に関する覚書」 関連ページ: ・WANTED 横溝正史:(1) 「死婚者」は執筆されていた! ・横溝考古学・事始め: (46) 二重のピンチヒッター (85) 乱歩中絶「悪霊」続編の構想 - スミルノ博士の日記 - ・横溝正史シソーラス(パイロット版) - 温故知新編 - (2-15) ○小栗虫太郎と横溝正史、二重のピンチヒッター (3-12) ○江戸川乱歩中絶作「悪霊」続編の構想 | |
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