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『金田一耕助 語られざる事件簿ハンドブック』第二版
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『金田一耕助 語られざる事件簿ハンドブック』第二版
木魚庵編, 私家版, 2022/8/13(二版), 定価:800円

内容項目は次の通り。
 『金田一耕助 語られざる事件簿ハンドブック』第二版によせて, p.3
 はじめに 僕たちの知らない金田一耕助がここに, p.5
 「語られざる事件」から判明する事柄, p.10
 【凡例】, p.16

  1 サンフランシスコの日本人間で起きた奇怪な殺人事件, p.17
  2 全国を騒がせていた某重大事件, p.22
  3 佐野川鶴之助が新聞で金田一耕助の名前を見つけた件, p.24
  4 昭和十一年頃解決した二、三の事件, p.26
  5 大阪で起きたかなり大袈裟な事件, p.28
  コラム 金田一耕助 大阪の事件, p.30
  6 夢遊病者に関する事件, p.31
  7 等々カ警部がもてあましていた事件, p.33
  コラム 金田一耕助の出征時期, p.36
  8 剣突剣十郎が世話になった件, p.38
  9 戦後手がけていたかなリの事件, p.39
 10 松月時代に依頼された数々の調査, p.42
 11 三角ビルの事務所時代に解決した事件, p.44
 12 夢遊病をてらった事件, p.46
 13 夢中遊行の話を聞いた事件, p.47
 14 東京で解決したむつかしい事件, p.49
 15 岡山で解決に三週間を要した厄介千万な殺人事件, p.50
 16 八つ墓村から帰京後山積していた用件, p.52
 17 『犬神家の一族』直前に大急ぎで片づけた事件, p.53
 18 かつて信州で手がけた事件, p.55
 19 神戸の王文詳を救ったやっかいな事件, p.56
 20 『大迷宮』発端の頃にかかわっていた事件, p.58
 21 劇評家佐藤亀雄に助言を求めた芝居に関する調査, p.59
 22 『女王蜂』直前たてつづけに二つ三つ解決した厄介な事件, p.61
 23 新聞に名前が出る活躍をした事件, p.62
 24 相馬良作を救った事件, p.63
 25 『不死蝶』直前に解決したむずかしい事件, p.66
 26 『湖泥』直前に大阪を訪れていた件, p.67
 27 『廃園の鬼』直前にふたつほど立てつづけに片づけたやっかいな事件, p.69
 28 高輪署管内で捜査が難航していた殺人事件, p.71
 29 『首』直前に早く片づいた大阪の事件, p.73
 30 『迷路の花嫁』と同時進行で手が抜けなかった事件, p.75
 31 古館博士に協力し解決したむつかしい事件, p.76
 32 三芳欣造の友人の芸術家を救った事件, p.78
 33 畔柳博士に法医学上の意見をもとめた二、三の事件, p.81
 34 法医学の最高権威T大の古垣重人教授にたびたび世話になった件, p.83
 35 神門家の一族の冤罪事件, p.84
  コラム 神門家の一族の冤罪事件を実作化するには?, p.86
 36 多門修が犯人に仕立てられるところを救った殺人事件, p.88
 37 多門六平太が犯人に仕立てられるところを救った殺人事件, p.91
 38 上海ジムの無実を晴らした事件, p.93
 39 昭和三十年に手がけたちょっとした事件, p.96
 40 ヒロポン中毒の少年の告白を聞いた件, p.98
 41 等々カ警部に同行したヒロポンの密造関係の捕り物, p.100
 42 増本克子に読唇術の知識で協力を仰いだ事件, p.102
 43 武蔵野署の服部警部補とともに手がけた仕事, p.104
  コラム 作風の変化と所轄警察署の警部補, p.106
 44 彫物師彫亀に刺青の鑑定をあおいだ重大事件, p.108
 45 バーの女給ハルヨを助けた事件, p.110
 46 死体を運んで犯行現場をごまかそうとした二、三の事件, p.112
 47 色覚特性者に関わる事件, p.113
 48 等々力警部に頼みたかった件, p.114
 49 等々力警部が緑ヶ丘荘まで迎えにきた渋谷の事件, p.116
 50 的場英明に考古学の知識をあおいだ事件, p.118
 51 常盤松代の依頼を受けたときに取り組んでいた事件, p.120
 52 ーヶ月ほど関西に滞在していた件, p.121
 53 関西の方で解決した相当やっかいな事件, p.123
 54 等々力警部に相談に乗ってもらいたかった件, p.125
 55 『悪魔の百唇譜』直前に解決したやっかいな事件, p.126
 56 『日時計の中の女』の頃に忙殺されていた事件, p.128
 57 等々カ警部に尋ねたいことがあった件, p.130
 58 成城の先生がまだ執筆していない二、三の事件, p.132
 59 本篠直吉が訪れる直前に解決した難事件, p.134
 60 金田一耕助の許可が下りず未発表となった事件, p.136
 61 築地警察署の保井警部補とともに手がけた事件, p.138
 62 築地警察署の川端刑事とともに手がけた事件, p.140
 63 長野県警の山下警部と知り合った事件, p.141
 番外1 女の墓を洗え, p.144
 番外2 千社札殺人事件, p.148
 番外3 『悪霊島』から分割された事件, p.151
 番外4 江戸時代から続く怨念が招いた成城の歌舞伎俳優殺人事件, p.154
  コラム 事件簿の「スキマ」を探せ!, p.156
 名探偵金田一耕助 その後の目撃談, p.158

 付録1 金田一耕助 語られざる事件簿ハンドブツク 事件簿一覧, p.169
 付録2 金田一耕助が登場するパスティシュ 出典一覧, p.164
 付録3 金田一耕助の事件簿 タイトル一覧, p.162


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本書の「『金田一耕助 語られざる事件簿ハンドブック』第二版によせて」に、改版履歴が記されている。
 2018年8月に発行した初版では、原作の記述から60件の「語られざる事件」をとりあげかいせつした。同年11月に第二刷として増刷した際、新たに4件の項目を追加した。これは横溝正史や家族などがエッセイや対談などで言及した『悪霊島』以降の新作の構想についての記述を番外編として加えたものだった。
 今回さ、さらに3件の語られざる事件の記述を原作に発見し、また番外編の構想についても資料の追加収録を行ったため、思いきって版を改め再発行することとした。

読みごたえがありかつ気づきの連続です。金田一耕助の語られざる事件「63+4の幻の事件」が、どんな事件だったのかを想像するのも、いと楽しかりけり。

本書のほかにも、木魚庵氏には考察本『ずっと金田一さんの話だけしていたい! 初期作品の金田一耕助 考察本』があって、こちらもじっくり読むことができる内容となっており、氏の研究・考察力には脱帽する次第。当方も発奮せねば…。

関連ページ:
 ・金田一耕助クロニクル  金田一耕助・寡黙なるエピソードたち
 ・ほぼ週刊・本棚から横溝正史
  (238)『ずっと金田一さんの話だけしていたい! 初期作品の金田一耕助 考察本』
  (220)『金田一耕助語辞典』
  (202)『由利麟太郎・三津木俊助シリーズ全作読んでみた』
  (197)『金田一耕助 語られざる事件簿ハンドブック』改訂増補版
  (179)『金田一耕助自由研究 vol.4』
  (165)『金田一耕助自由研究 vol.3』
  (160)『金田一耕助自由研究 vol.2』
  (142)『金田一耕助自由研究 創刊号 No.1』
  (141)『金田一耕助自由研究 創刊準備号』

さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。
キーワードは「???」です。お楽しみに!

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