『金田一耕助自由研究 創刊準備号』　 - ほぼ週刊・本棚から横溝正史 -

『金田一耕助自由研究 創刊準備号』 神保町横溝倶楽部･編, 私家版, 2013/8/10, 定価:800円

内容項目は次の通り。 　特別座談会 横溝正史疎開宅の過去と今 網本善光×釣鐘, 川崎修, p.5 　コラム 2012年 広島･岡山オフ「自由研究」発表について, p.23 　研究 私が見つけた金田一耕助 池田恵, p.24 　コラム 横溝アナグラムのすゝめ, p.30 　研究 青沼静馬考 エスカルゴ, p.32 　研究ノート カラオケで歌える金田一ソング おなにすと, p.48 　小特集 獄門島, p.49 　　研究 『獄門島』から二つの考察 砂時計, p.50 　　研究 横溝正史は何でできているか 　　　　　　〜『獄門島』と漱石『草枕』を中心に〜 木魚庵, p.60 　　研究ノート 『獄門島』見立て俳句お菓子三点セット 紫峰薫, p.74 　研究 横溝正史×杉本一文─黒枠の中に何があるのか 元木友平, p.75 　コラム すべての横溝ファンはそろそろヘロQの金田一耕助を 　　　　　　知っておく必要があるよ！木魚庵, p.91 　コラム 金田一耕助作品リスト(ほぼ発表順), p.93 　執筆者紹介, p.94 　神保町横溝倶楽部について, p.96

p.4に、『仮面舞踏会』(講談社新版横溝正史全集, 角川文庫旧版)に倣って、 　つねにわが側なる横溝正史に捧ぐ という献辞が、添えられていますね(GJ!)。 座談会で触れられ写真も掲載されていますが、あの「庭石に座る横溝正史」の写真のまま、疎開宅の庭が保存されていたのには、驚きを隠せませんでした(私が見学したのは、2002年11月とかなり前だったりします)。 「横溝正史は何でできているか」の、「横溝正史『獄門島』と夏目漱石『草枕』その酷似性」を読むに至り、学生時代に『草枕』を読んだ時にはまったく気づかなかった自分を、情けなく思いました(^^;)。本稿でも、殊能将之『美濃牛』にて、その指摘がある旨記されている。『美濃牛』をなぜ私は読まなかったのかと、悔やまれる次第。もっとアンテナの感度を良くせねばと、思うこと然り。 夏目漱石『こころ』の連載が、1914/4/20から朝日新聞紙上で始まったそうである。その連載開始100年を記念して、2014/4/20から朝日新聞で連載が始まった。

さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。 キーワードは「？？？」です。お楽しみに！

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