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 [331]   2018/3/8
■ 『雪割草』 横溝正史幻の新聞連載小説、発表77年を経て初単行本化!
  2018年3月20日付けで、戎光祥出版より横溝正史文学ミッシングピースのひとつ、『雪割草』が刊行された。巻末の山口直孝「銃後の芸術家小説――横溝正史 『雪割草』 解題」に、書誌データが次の通り記されている。
『雪割草』は、『新潟毎日新聞』・『新潟日日新聞』に1941(昭和16)年6月12日から12月29日まで連載された長編小説である。最終回の連載回数は「200」となっているが、「100」が飛んでいるため、実際は199回の連載である。

さらに、私にとって衝撃的だったのは、画像付きで紹介されている次の記述である。
ただ、最終回は、隣接している記事が切り取られた影響で、冒頭から28行分の上部数文字分が欠落していた。残念なことであるが、今回の調査では公共図書館ではほかに当該号を所蔵しているところを見つけることができなかったため、最終回については、文脈を考慮して文字数に合った言葉を推測して埋め合わせる処理を行った。本作業については、正史の用字・言いまわしに精通している浜田知明氏の手を煩わせた。正史の表現を忠実に再現できたかどうかは心もとないが、完全な最終回が発見されるまでの経過措置としてご海容をいただきたい。

こういった処置をしても、横溝正史『雪割草』刊行には十分意義があると考える次第。
横溝正史次女による、巻頭の献辞に胸が熱くなった読者は私だけではないと思う。
  本書を敬愛する父と母に捧ぐと共に
   すべての横溝正史ファンの皆様に贈ります。 野本瑠美


ちなみに、雪割草は新潟県の草花(平成20年3月1日指定)である。

関連ページ:
 ・横溝正史を読もう!:(18) 『雪割草』 発表から77年を経て初の単行本化!
 ・幻の長編小説『雪割草』の魅力に迫る!@小説野性時代2018/3
 ・横溝正史「雪割草」を発見 幻の長編小説 2018年2月刊行
 ・『横溝考古学・事始め』
  (93) 「幻の長編小説「雪割草」見つかる - 横溝唯一のメロドラマ -」


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