横溝正史エンサイクロペディア・横溝正史アーカイブス
総目次2021年Previous|Now here|Next

横溝正史関連ニュース&トピックス  - 横溝正史アーカイブス -

横溝正史やその作品に関連する、ニュースやトピックスをお寄せください。
ご協力を、よろしくお願いします。

 [386]   2021/8/29
■「蔵の中」が『変格ミステリ傑作選【戦前篇】』(行舟文庫)に…
  2021年8月26日付で、竹本健治選『変格ミステリ傑作選【戦前篇】』(行舟文庫)が刊行され、横溝正史「蔵の中」が収録されている。その「蔵の中」の選者解説には、「変格」作家・横溝正史が紹介されている。
横溝もまた谷崎の影響が甚大だったことを表明している。戦後、一躍「本格」作家に転身したが、その後も変格的作風を色濃く持ち越していた事実は隠れもない。

さらに次のように記されており、とても興味深い。
中井英夫が『虚無への供物』を書くにあたってこの「蔵の中」が常に念頭にあったと本人から聞いたことを報告しておこう。

本文庫には、夏目漱石「趣味の遺伝」も収録されている。谷口基「戦争と愛と -横溝正史と夏目漱石-」(「文学研究」Vol.86 1998/4, Vol.87 1999/4分載)という論文で、「孔雀屏風」は横溝正史の遺した見事な夏目漱石「趣味の遺伝」論であると、再評価されています。選者解説でも、その旨が記されています。
そしてのちに横溝正史もこの作品を踏襲して「孔雀屏風」を書いたことを知るに至っては、もはやこの重要性をはずすわけにはいかない。

この文庫には、夏目漱石, 谷崎潤一郎, 芥川龍之介, 夢野久作, 甲賀三郎, 地味井平造, 渡辺温, 浜尾四郎, 江戸川乱歩, 海野十三, 小栗虫太郎, 木々高太郎, 川端康成, 横溝正史, 久生十蘭, 孫了紅の16短編が収録されており、700ページ越えのドカベン級のボリュームと厚さとなっている(^^;)。

関連ページ:
 横溝考古学・事始め
  (90):三つの「蔵の中」を読む -宇野浩二・江戸川乱歩・横溝正史-
  (99):初出版「蔵の中」を読む - 鏡の中の恍惚 -
 横溝作品へのアプローチ
  「孔雀屏風」:漱石文学の残響と遺伝する恋愛「孔雀屏風」に魅せられて


総目次2021年Previous|Now here|Next


横溝ペディアへ

アーカイブスへ

ページの先頭へ