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| [328] 2017/12/24 | |
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■ 文士が愛した一杯「横溝正史のカナディアン クラブ」
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『サライ 2017年12月号』(小学館, 2017/11/10)の「大特集 風土を味わう、歳月を味わう ウイスキー基本の(き)」で、「文士が愛した一杯(1)」(p.35)として、「横溝正史のカナディアン クラブ」が紹介されている。横溝が好んだのは、カナダを代表するウイスキー「カナディアンクラブ」。もっぱらハイボールで楽しんでいたという。若い頃の横溝は、5杯、6杯と痛飲して、たびたび酩酊していたようだ。その後しばらく日本酒党となっていたが、60代後半からまたウイスキー党に。
このコラムで紹介された、横溝正史のエッセイ「私の洋酒天国」は、『ウイスキー博物館』(梅棹忠夫・開高健監修, 講談社, 1979/5)に収録されている(p.157-158)。横溝正史が二十代で、博文館勤務で雑誌編集に携わっていたころの話として、次の通り記されている。そのころ西銀座にサイセリヤという店内を薄暗くした小さな酒場があり、そこがわれわれ飲み仲間の溜まり場になっていた。その店でいちばん安いウイスキーをカナディアン・クラブといったが、当然若いわれわれはその店へいくと、カナディアン・クラブばかり飲んでいた。 その時分、水割りだとかオン・ザ・ロックというような飲みかたはなく、もっぱらハイボールにして飲んでいた。ウイスキーにソーダ水を加えて飲むやつで、この飲みかただと胃の中でウイスキーが発砲するようで、アルコールの巡りがよりいっそう促進されるようであった。 私はこのカナディアン・クラブのハイボールでしばしば失敗を演じたものである。 横溝正史が60代後半からまたウイスキー党になり、しかも愛飲していたのはサントリーの白である旨、「私の洋酒天国」には記されているのだが、『サライ』の「文士が愛した一杯(1)」では「山本周五郎のホワイトのミルク割り」と被るためか、横溝正史とサントリーホワイトの逸話は語られていないのが残念である。 関連ページ ・ほぼ週刊・本棚から横溝正史 No.101 『ウイスキー博物館』 No.100 『ふるさとの酒と肴』 ・横溝考古学・事始め :(44) 横溝正史の食生活 | |
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