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| [276] 2014/4/18 | |
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■ 雑誌『群像』2013年12月号に、辻真先「銀座某重大事件」掲載
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本サイトでの紹介が遅れましたが、
2013/12/1付刊行、雑誌『群像』2013年12月号の、アンソロジー「名探偵登場」という特集に、辻真先「銀座某重大事件」という短編が掲載されています。実は辻真先には、『怪盗天空に消ゆ〜幻説銀座八丁〜』(徳間オーノベルス,1994/3)という長編があり、「銀座某重大事件」はその5年後という設定となっています。なぜ辻真先作品を本サイトで紹介しているのかというと、どちらの作品にも「金田一耕助」が登場する、いわゆる金田一パスティシュ作品だからなのです。
『怪盗天空に消ゆ』の設定年代は、金田一耕助が郷里より上京し私大に通っていた頃の昭和7年でした。「銀座某重大事件」の方はというと、金田一耕助がアメリカ放浪から帰国後の昭和12年となっています。「銀座某重大事件」に、 実はぼくも久保さんという人の援助を受けて、探偵事務所を開いたところなんだ とあります。また『怪盗天空に消ゆ』については、 渡米直前の耕助が巻き込まれ、当時カフェの使い走りだった一兵少年とともに解決にあたった"銀座男爵"事件 と、紹介されています。「銀座某重大事件」は、『本陣殺人事件』で語られる「某重大事件」のことのようです。横溝正史の金田一耕助と、辻真先の那珂一兵の、夢の共演第二章。ファンには嬉しい設定です。 『本陣殺人事件』(角川文庫, p.83) 東京における金田一耕助の探偵事務所は、はじめのうちはむろん、商売にもならないらしかった。銀造のもとへおりおりよこす近況報告にしても、門前雀羅、事務所には閑古鳥啼き、主人公はあくびを噛み殺して、探偵小説ばかり読んでいる。というような、真面目なのか、ふざけているのかわからないようなのが多かったそうである。 ところが半年ほど経つうちに、手紙の調子がしだいに変わって来たかと思うと、ある朝、思いがけなく耕助の写真が大きく新聞に出ているのを発見して銀造は驚いた。何をやらかしたのかと思って読んでみると、その頃全国を騒がせていた某重大事件を見事解決した殊勲者として、新聞が大々的に提灯を持っているのであった。 | |
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関連ページ: ・寡黙なるエピソードたち:Episode 1 (3) 金田一耕助、若き日の冒険 ・横溝考古学・事始め:(7) 別作家による金田一耕助 | |
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