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 [277]   2014/4/24
■ 『名探偵登場!』(講談社,2014/4/22)に、辻真先「銀座某重大事件」収録
  2014/4/22付で、講談社より『名探偵登場!』が刊行されました。この本は、先日当サイトで紹介させていただきました、雑誌『群像』2013年12月号の、アンソロジー「名探偵登場」という特集の単行本化になります。

本書巻末にある、中条省平「解説 名探偵の登場が推理小説を生んだ」(p.321-322)には、辻真先「銀座某重大事件」について、こう記されています。
アニメ・特撮脚本の大御所にして推理小説界のベテランである辻真先の「銀座某重大事件」は、横溝正史の作りだした金田一耕助を登場させますが、同時に、辻真先自身が金田一耕助を客演させるかたちで書いた少年探偵・那珂一兵もの『怪盗天空に消ゆ』の後日談ともいえる作品です。太平洋戦争開戦前の東京・銀座を舞台に、小林多喜二虐殺などの現実の事件を交えて時代の空気を活写し、アメリカから帰国して『本陣殺人事件』に手を染める直前の金田一耕助外伝とするあたり、まことに堂々たる名人芸です。

『怪盗天空に消ゆ』の設定年代は、金田一耕助が郷里より上京し私大に通っていた頃の昭和7年でした。「銀座某重大事件」の方はというと、その5年後で、金田一耕助がアメリカ放浪から帰国後の昭和12年となっています。残念ながら、『怪盗天空に消ゆ』は絶版状態なので、興味のある方は古本にあたっていただくことになります(^^;)。

横溝正史関連でいえば、辻真先には、『獄門島』『本陣殺人事件』『蝶々殺人事件』といった横溝作品のパロディ満載の作品『犬墓島−迷犬ルパン・スペシャル』(光文社文庫, 1984/10)がある。各章のタイトルまで、『獄門島』の章タイトルをもじっています。『怪盗天空に消ゆ〜幻説銀座八丁〜』と同様に『犬墓島』も絶版状態なのですが、こちらは電子書籍版があるようです。

  関連ページ:
 ・雑誌『群像』2013年12月号に、辻真先「銀座某重大事件」掲載


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