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 [463]   2026/7/24
■ 「横溝正史はなぜ読み継がれるのか」受講(2026/7/24)
  NHK文化センター千葉教室にて、「横溝正史はなぜ読み継がれるのか  ―『八つ墓村』を起点に、物語と映像の力に迫る」(講師:山口直孝/二松学舎大学教授)を受講させていただきました。

 講座名:横溝正史はなぜ読み継がれるのか
      ―『八つ墓村』を起点に、物語と映像の力に迫る
 開催日時:2026/7/24(金) 10:30〜12:00
 開催場所:NHK文化センター 千葉教室 第8教室
 講座形態:教室・対面型(オンライン/アーカイブ:共に無し), 1回
 受講金額:会員 4,334円, 一般 4,906円(教材費330円含む)
 講義資料:26p. 当日モノクロ版冊子配布・カラーPDF版当日配信
 参加人数:参加約10名ほど。
 講座案内: 2026年9月「八つ墓村」映画公開!その魅力をひと足先に!
横溝正史作品は、なぜ今なお人々を惹きつけ、時代を超えて読み継がれ、繰り返し映像化されてきたのでしょうか。
本講座では、今秋映画化される『八つ墓村』を起点に、横溝正史の創作背景や作品構造をひもときながら、因習や怨念といったモチーフがどのように物語をかたちづくり、映像表現として力を持ってきたのかを考察します。 文学と映画の双方から、なぜ横溝正史は何度も甦り、現代の私たちにも強く訴えかけてくるのかを読み解いていきます。


原作だけでなく、今までの映像作品を交えた、『八つ墓村』メインの講義内容でした。 『八つ墓村』完結直後に発表された、隠岐弘「探偵小説月評」(『宝石』1951/3)まで紹介され、当時から『八つ墓村』は高く評価されていたことを窺い知ることができた。 怪奇ロマン劇場版(田村正和:辰也, 47分版八つ墓村)、片岡鶴太郎版、稲垣吾郎版の濃茶の尼登場シーンなどを動画で見ることができた。金田一耕助が登場しないNHKドラマ「八つ墓村」(1971/8)というのもあるのだが、NHK文化センターだったので、蔵出しを期待したのだが特になく残念。

松竹映画1977版で、田治見要蔵が駆けてくるシーンは、影丸譲也の漫画『八つ墓村』で描かれているという指摘に、帰宅後早速チェックした次第。何と最初のページにあった。

講義で投影されたスライドのタイトルは、次の通り。
 ・受け継がれる金田一耕助
 ・横溝正史旧蔵資料(二松学舍大学所蔵)
 ・「探偵小説一代男」横溝正史の生涯
 ・さえない名探偵、金田一耕助
 ・『八つ墓村』―八つ墓明神の伝承を持つ山村の物語
 ・『八つ墓村』人物関係図
 ・「八つ墓村」はどこにある
 ・摺鉢の底」の「八つ墓村」
 ・「八つ墓村」を生んだ想像力と言語感覚
 ・津山事件と『鍾乳洞殺人事件』―非日常の世界の構築
 ・影丸譲也による漫画『八つ墓村』の『少年マガジン』連載
  ―リバイバルブームのきっかけ
 ・秘境、オカルト―少年雑誌の志向と『八つ墓村』の世界との共振
 ・濃茶の尼と田治見要蔵―映画、テレビの中の『八つ墓村』
 ・現在の物語としての『八つ墓村』―テレビドラマにおける模索
 ・「祟りじゃーっ!」―野村芳太郎版の衝撃
 ・二松学舎大学所蔵の『八つ墓村』原稿、草稿
 ・主人公「私」寺田辰弥と三人のヒロイン
 ・典子の恋」における改稿の軌跡
 ・春代、美也子をめぐる書き直しの違い
 ・「探偵小説」を超えようとする意欲
 ・犯行可能性をめぐる「理詰め」の記述
 ・『八つ墓村』の重層的な魅力

講座後半残り時間が少なくなり、端折られた感はあったが、『八つ墓村』三人のヒロイン、森美也子・田治見春代・里村典子を巡って、横溝正史の書き直し度合いに違いがあったことは、新たな発見だった。今回の講座受講で、2026/9公開の映画『八つ墓村』に向けて、いい意味で予習復習になったと感じる。横溝正史の原作作品だけでなく、影丸譲也ほかの漫画なども一通り読んで、映画鑑賞に臨みたいと思う。

関連ページ:
 ・「ミステリー小説の巨匠・横溝正史研究最前線」受講(2025/11/22)


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