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 [382]   2021/7/20
■ 横溝正史の書簡240通発見 小説の舞台裏記す くまもと文学・歴史館
  熊本日日新聞2021年7月13日朝刊に、『横溝正史の書簡240通発見 乾信一郎宛て 小説の舞台裏記す くまもと文学・歴史館』という記事が掲載されている。

 金田一耕助シリーズで知られる推理作家の横溝正史(1902-81年)が、熊本ゆかりの作家乾信一郎(1906-2000年)に宛てた自筆書簡240通が新たに見つかったと、くまもと文学・歴史館(熊本市中央区)が12日発表した。
 横溝のまとまった書簡が見つかるのは国内では初めてという。同館で16日開幕する「没後40年横溝正史展」で一部を公開する。

横溝正史と乾信一郎の関係については、次の通りある。
 横溝は日本に推理小説を広めた雑誌「新青年」の編集長時代、乾の才能を見いだし作家デビューにつなげた。
乾も戦時中の編集者時代に横溝の文筆活動を支えており、信頼し合う仲だった。

『悲しくてもユーモアを 文芸人・乾信一郎の自伝的な評伝』(天瀬裕康, 論創社, 2015/10)にも、横溝正史から乾信一郎へ宛てた手紙は数十通に及ぶと記されており、その内容が気になっていたところ。この記事によれば、それらが現在同館の「没後40年横溝正史展」で公開されているようだ(以下参照)。

くまもと文学・歴史館の企画展『没後40年 横溝正史展 -新発見書簡に見る探偵小説家の素顔-』(2021/7/16〜9/23)が気になってはいるものの、昨年同館で開催された企画展『「新青年」創刊100年 編集長・乾信一郎と横溝正史』(2020/7/17〜9/22)には行くことが叶わず、今年はどうしようかと考えあぐねている次第。先の新聞記事には、次の記載があり、ぜひとも観覧したいところ(^^;)。

 書簡が書かれたのは1949-79年。トリックへのこだわりや「獄門島」で文体が変わった理由、「悪魔が来りて笛を吹く」の舞台裏などを明かしているほか、探偵小説を規制した日本軍を「世の中に蚊ほどうるさきものはなしグンブグンブと生血吸ふなり」と記している。乾への親しみが感じられ、横溝が心を許していた様子が伝わる。
 横溝研究の第一人者、山口直孝・二松学舎大教授(日本近代文学)は「横溝の歩みのドキュメントのような書簡で、日本探偵小説文壇の歴史の一面を有している。創作の舞台裏のほか、探偵小説執筆再開への経緯もうかがえ、これだけの発見は事件」と話している。

熊本には、ワクチン接種後に行く計画を現在思案中である。

関連ページ:
 ・横溝正史「弟分」に手紙240通 くまもと文学・歴史館
 ・ほぼ週刊・本棚から横溝正史
    (23)  『「新青年」の頃』 乾信一郎, 早川書房, 1991/11


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