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 [366]   2020/5/23
■ 角川文庫『血蝙蝠』(2020/5)、復刊!
  2020年5月25日付で、角川文庫(よ5-46)『血蝙蝠』が復刊された。 柏書房『由利・三津木探偵小説集成』(2018-2019)の記憶が新しいところだが、満を持しての角川文庫からの由利麟太郎シリーズの連続刊行とは嬉しい。文庫表題作「血蝙蝠」は、柏書房版『蝶々殺人事件』に収録されている。

本文庫には、由利麟太郎シリーズ作品ではないのだが、「二千六百万年後」という横溝正史の異色短篇が収録されているのをご存知だろうか。中島河太郎による巻末解説も復刻されており、次の通り記されている。
著者には珍しい「科学小説」と銘うってある

「二千六百万年後」は、『日本SF古典集成[III]』(横田順彌編,ハヤカワ文庫JA97,1977/8)などにも収録されており、その文庫の巻末解説で、横田順彌がこう記している。
『二千六百万年後』は、「新青年」昭和十六年(一九四一)五月号発表の純SF。 ほとんどSF的な作品を書いていない正史の、例外ともいうべき異色名品である。

次月(2020/6)には、さらに『花髑髏』が刊行予定であり、楽しみは尽きない。

ちなみに、今回復刊された『血蝙蝠』の文庫ナンバーは、「よ5-46」と記されている。
 ・よ5-40 『真珠郎』(2018/5)
 ・よ5-41 『蔵の中・鬼火』(2018/7)
 ・よ5-43 『不死蝶』(2019/1)
 ・よ5-44 『蝶々殺人事件』(2020/3)
 ・よ5-45 『憑かれた女』(2020/4)
 ・よ5-46 『血蝙蝠』(2020/5) ← 今回復刊
 ・よ5-48 『丹夫人の化粧台』(2018/11)

カバーの後ろの紹介文は、緑304-69刊行時(1981/8)とは異なるものの、これは再読せずにはいられない(^^;)。
鎌倉に集まった男女が肝試しに興じ「蝙蝠屋敷」と名づけた廃屋に踏み込むと、胸を扶られた女性の凄惨な死体を発見する。部屋の壁には、生乾きの血で描いた蝙蝠の絵が残されていた。犯人の目処がつかないまま、第一発見者の前に再び蝙蝠の符牒が現れ……。表題作など、〈金田一耕助〉シリーズに並ぶ名探偵〈由利麟太郎〉シリーズを含む全9篇。希少なSF短篇など、横溝正史の多才ぶりを味わえる名短篇集が待望の復刊!

これを機に、由利麟太郎シリーズをはじめとする、横溝正史作品群が再評価されることを祈念したい。Again say, ヒーローは遅れてやってくる!

関連ページ:
 ・横溝作品へのアプローチ科学小説「二千六百万年後」 -SF作家・横溝正史-


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