金田一作品の履歴書
履歴調書改題中絶完結|金田一化|中長編化手入れ

金田一作品の履歴書
- 3. 金田一化 -

■「お高祖頭巾」(朝顔金太,講談雑誌1944/12)
 →「黒蘭姫」(金田一化,読物時事1948/1-3)

「車井戸は何故軋る」(読物春秋1949/1) ■「車井戸は何故軋る」(読物春秋1949/1)
 →「車井戸はなぜ軋る」(金田一化,東京文芸社『幽霊座』1955/5)
文庫解説では改稿の記述がなく、あたかも最初から金田一ものだったと錯覚する。 原型版は、文庫未収録。

■「双生児は踊る」(読物と漫画1947/3-6)
 →「暗闇の中にひそむ猫」(金田一化,オール小説1956/6)[角川文庫,緑304-37]
 →「暗闇の中の猫」(改題,春陽文庫『横溝正史長編全集8』1974/12)
原型版・現行版ともに、角川文庫に収録されている。

■「人面瘡」(講談倶楽部1949/12)
 →「人面瘡」(金田一化,東京文芸社『支那扇の女』1960/7)
原型版「人面瘡」は、文庫・単行本未収録で、現在探求中です(^^;)。

■「悪霊」(キングS24/7増刊)[パシフィカ,名探偵読本8 金田一耕助]
 →「首」(金田一化,宝石S30/5)
「悪霊」の予告タイトルは、「悪霊の翼」だった。

「聖女の首」(「東京」1948(昭和23)年2月号より引用) ■「聖女の首」(東京1948/2)
 →「七つの仮面」(講談倶楽部1956/8)
エッセイ「四半世紀ゆめうつつ」(回想の新生1973/9,『新版横溝正史全集18 探偵小説昔話』収録)で、横溝正史は「聖女の首」をすっかり忘れていたと、記しています。

■「赤い水泳着」(アサヒグラフS4/8/7-8/21)
 →「赤の中の女」(金田一化,週刊東京S32/8/10-8/17)
芳子よ、いずこに…。

■「ペルシャ猫を抱く女」(キング1946/12)[角川文庫,緑304-54]
 →「肖像画」(りべらる増刊,1952/7,改稿・改題)
 →「支那扇の女」(金田一化,太陽1957/12)
 →「支那扇の女」(長編化,東京文芸社『支那扇の女』1960/7)
原型版・現行版ともに、角川文庫に収録されている。 中編版「支那扇の女」は、講談社『新版 横溝正史全集10』に収録されている。

金田一作品ひいては横溝作品の履歴調査に
よい文献をご存知の方、ぜひご一報ください。


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