金田一作品の履歴書
履歴調書改題|中絶完結|金田一化中長編化手入れ

金田一作品の履歴書
- 2. 中絶金田一作品の完結 -

■「仮面舞踏会」(宝石1962/7-1963/2中絶)
 →「仮面舞踏会」(講談社『新版横溝正史全集17 仮面舞踏会』1974/11)
山本正夫「横溝正史の創作ノート」(推理小説研究18,1983/9)に、横溝から山本正夫へあてた書簡が一通紹介されている。 横溝正史は、「仮面舞踏会」を完結するに際し、山村氏に取材を依頼している。
この手紙を読むと、「仮面舞踏会」の登場人物・トリック・事件の真相などが、 簡潔にしかも要点を押さえて記され、ネタバレとなっている。
『新版横溝正史全集17 仮面舞踏会』のカバーには、「巨匠久々の書下ろし推理小説!」とある。
講談社『新版横溝正史全集17 仮面舞踏会』(1974/11)
■「病院横町の首縊りの家」(宝石1954/7,中絶)
 →「病院坂の首縊りの家」(野性時代1975/12-1977/10)
 →「病院坂の首縊りの家」(改稿削除,角川書店『病院坂の首縊りの家』1978/2)
原稿1400枚を1200枚にまで削除したとのこと(対談vs.栗本薫「探偵小説への見果てぬ夢」,別冊・幻影城「横溝正史IV」1977/11収録)。
野性時代「病院坂の首縊りの家」(最終回,1977/9)
金田一作品ひいては横溝作品の履歴調査に
よい文献をご存知の方、ぜひご一報ください。


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