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| [409] 2022/7/21 | |
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■ 角川文庫『黄金の指紋』『迷宮の扉』、2022/7復刊!
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2022年7月25日付で、『黄金の指紋』(よ5-61)『迷宮の扉』(よ5-62)が角川文庫より復刊(改版初版)されました。
しかも、緑304-83/80の時と同じ巻末「解説」(山村正夫)付き。ただし、緑304では扉の裏にあった「編集構成・山村正夫」の記載が、どこにも見当たらない。隠す必要はないと思うが。というのも……。 『名探偵読本8 金田一耕助』(パシフィカ,1979)収録の評論, 山村正夫「横溝正史のジュヴナイルと金田一耕助」に、次の記述がある。 現代の読者には、何といっても金田一耕助の方が知名度が高いし親しみも深い。 そのような時流を考慮し、私が監修に当った朝日ソノラマ版と 角川書店版の文庫収録作品では、『夜光怪人』と『蝋面博士』を "金田一物"に改作してある。作家とも相談の結果、『夜光怪人』の 由利先生と『蝋面博士』の三津木俊助を、私がそれぞれ金田一耕助に 改めたのである。ついでに書いておくと、文体の統一を図る必要上、 作著の許可を得て、『夜光怪人』『大迷宮』『金色の魔術師』 『仮面城』『黄金の指紋』『真珠塔』『白蝋仮面』は、 原文がです調で書かれていたのをである調に直し、 身体不自由者に関する表現などで差し障りのある語句も若干改訂した。 どちらの文庫も、編集構成という名目で私の名前が謳ってあるが、 これはあくまで私の責任においてそのような補正をしたことを、 明かにしたためにほかならない。 横溝正史のオリジナル版は、柏書房『横溝正史少年小説コレクション』 全7巻で読むことが可能である。
『黄金の指紋』(よ5-61)の帯には、少年、活躍! 横溝正史没後40年&生誕120年記念企画第五弾 横溝正史のジュブナイルシリーズ、続々復刊! とある。カバー裏の紹介文は次の通り。 「君に預けておく。これを金田一耕助という人に渡してくれ……」夜の海で難破したあげく、謎の男にピストルでうたれた遭難者が邦雄少年託した黒い箱。中を見ると、そこには燦然と輝く黄金の燭台が入っていた。殺人現場に遭遇して怯えていた邦雄は、新幹線の中で出会った美女に、燭台が入ったバッグを盗まれてしまった! 事件解決のために奮闘する邦雄少年と、巧みな変装術で鮮やかな推理をみせる金田一耕助の冒険劇! 「黄金の指紋」は、由利先生版「皇帝の燭台」(「少年世界」1950/1,3,4,6, 中絶)から、 金田一版「皇帝の燭台」(「少年少女譚海」1951/6-1952/8)を経て、偕成社『黄金の指紋』(1953/1)へと改稿・改題されたものである。
『迷宮の扉』(よ5-62)の帯には、悲劇、勃発! 横溝正史没後40年&生誕120年記念企画第五弾 屋敷の遺産を巡る連続殺人に、金田一耕助が挑む! とある。カバー裏の紹介文は次の通り。 三浦半島巡りを楽しんでいた金田一耕助は、暴風雨に遭い竜神館という屋敷へ逃げこんだ。直後、一発の銃声と共に背中を撃たれた男が土間に倒れこんできた。屋敷の主の誕生日にケーキを切るためだけに訪れるという、不思議なその男の上着には、真っ二つに切断されたトランプのカードが入っていた……。莫大な財産をめぐる人々の葛藤をテーマに、完璧なトリックと緻密な構成で描く表題作の他、「片耳の男」「動かぬ時計」を収録。 | |
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『黄金の指紋』の帯に「横溝正史のジュブナイルシリーズ、続々復刊!」とあるので、全ジュブナイル文庫が復刊されることを期待したい。 角川文庫として、2022/6に『金田一耕助の冒険』が刊行され、金田一耕助シリーズ全77作品を角川文庫改版版で読むことが可能となった。近年刊行された、柏書房『横溝正史ミステリ短篇コレクション』『由利・三津木探偵小説集成』『横溝正史少年小説コレクション』や春陽堂書店『完本 人形佐七捕物帳』と被るかもしれないが、未復刊の角川文庫緑304シリーズは、いまだ多い。自分の年齢を考えると、確かに単行本の方が目に優しいのだが…。 学生時代に、角川文庫で横溝正史を読んだ世代の私。社会人となっても、私の傍らにはいつも横溝正史の文庫があった。出張の際には、お供として横溝文庫を携帯したものだ。海外出張が多かったこともあり、横溝文庫を持って幾度も海外へと出国した。日本語から離れる海外では、私にとって横溝文庫は一服の清涼剤であり、日本の土・心のよりどころとなっていた。今後も出張のお供にするためにも、携帯する横溝文庫の選択肢は多いに限る。だから私は、角川文庫緑304シリーズ全文庫の復刊を期待してやまない(Again!)。 既刊横溝文庫で巻末解説が割愛された角川文庫についても、これを機に巻末解説を復刻していただきたいと思うのは、私だけだろうか(^^;)。もしくは、巻末解説だけの文庫でも構わないのだが…, Again!。 関連ページ: ・未復刊の角川文庫緑三〇四が、いっぱい!|目下の「角川文庫 よ5」 ・角川文庫『金田一耕助の冒険』(2022/6/25改版初版)、復刊! ・角川文庫角川文庫『死仮面』『幽霊座』(2022/5/25改版初版)、復刊! ・角川文庫『毒の矢』『吸血蛾』(2022/4/25改版初版)、復刊! ・角川文庫『壺中美人』『華やかな野獣』(2022/3/25)、復刊! ・角川文庫『貸しボート十三号』『死神の矢』(2022/2/25)、復刊! ・角川文庫『びっくり箱殺人事件』『支那扇の女』(2022/1/25改版)、復刊! ・角川文庫『扉の影の女』(2021/12/25)、復刊! ・角川文庫『夜歩く』(2021/12/10)、丸善ジュンク堂書店限定復刻カバー! ・角川文庫『女王蜂』(2021/12/10改版40版)、TSUTAYA限定復刻カバー! ・角川文庫『スペードの女王』(2021/11/25)、復刊! ・角川文庫『迷路の花嫁』(2021/10/25)、復刊! ・角川文庫『魔女の暦』(2021/9/25)、復刊! ・角川文庫『夜の黒豹』(2021/8/25)、復刊! | |
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