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■ 横溝正史探偵小説コレクション(4) 『迷路荘の怪人』(出版芸術社)刊行
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2012年5月25日付けで、横溝正史探偵小説コレクション(4)『迷路荘の怪人』(出版芸術社)が刊行されました。
2012年が横溝正史氏の生誕から110年にあたることから、
＜横溝正史探偵小説コレクション＞は全五巻に増刊されるようです。
(3)『聖女の首』刊行が2004年11月ですので、約7年半ぶりの続刊刊行になります。満を持して、中編版「迷路荘の怪人」の刊行ということでしょうか。 これで、短編版「迷路荘の怪人」(『金田一耕助の帰還』収録), 中編版「迷路荘の怪人」(本書), 長編版『迷路荘の惨劇』(角川文庫)の順に読むと、短編→中編→長編への 改稿内容を確認しながら、読み比べることが可能になりました。 「旋風劇場」は、初出「仮面劇場」を若干加筆･改題した作品であり、 「暗闇劇場」に大幅加筆･長編化する前の作品でもある。さらに 「暗闇劇場」は『仮面劇場』に復題したものが、現行作品となっている。 まずは帯にはどのように記されているかというと…。 帯表 半世紀の時を経て甦る、幻の傑作長編２編！ 短編を改稿し刊行されながらも、永らく絶版のまま〝幻の作品〟となっていた、 「迷路荘の怪人」と「旋風劇場」の２編を収録。 作品構想時期の単行本未収録エッセイなど資料も充実！ 帯裏 ●主な作品内容－－ 屋敷に"どんでん返し"や"抜け穴"などが仕掛けられていることから、 人々から別名「迷路荘」と呼ばれる屋敷で起こった連続殺人事件。 金田一耕助が活躍する、幻の傑作『迷路荘の怪人』／ 障害の三重苦を抱える美少年･虹之助にまつわる奇怪な事件『旋風劇場』／ 巻末には、執筆当時の著者の感想や身辺を綴った貴重なエッセイを収録。 | |||||||||||||||||||||||||
収録作品
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続刊では、次のタイトルが刊行される予定のようです。 (5) 『消すな蝋燭』 二〇一二年刊行予定 解説で次のように言及されているので、「三つ首塔」「華やかな野獣」などが収録されるのでしょうか。それとも読者をさらにアッと言わせる作品が収録されるのでしょうか。 (前略)大抵は、初出誌→初刊本のあいだで加筆がなされ(『病院坂の首縊りの家』のように、長くなりすぎたからと大幅に削られる例外もあるにせよ)、以降はその初刊本がそのまま定着している。 ただ、ごく稀にその初刊本からさらなる改稿がなされる場合があって、再刊時に大幅に削られた『白と黒』、全集収録時に全編にわたって細かな手直しがされた『三つ首塔』、 文庫収録時に解決の部分が大きく加筆された「華やかな野獣」などがある。 なかなか難しいとは思いますが、 『病院坂の首縊りの家』と『白と黒』の完全版(オリジナル全長版)を、読むことができるようになるとさらに嬉しいのですが、さすがにそこまでは考えていないのでしょうか。 いずれにせよ、続刊に期待大！！ 関連ページ： ・横溝作品へのアプローチ 『迷路荘の惨劇』と中編版「迷路荘の怪人」 ・横溝正史を読もう！ 『金田一耕助の帰還』 ・横溝考古学事始め 金田一作品の履歴書 4.中長編化 | |||||||||||||||||||||||||
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