横溝正史シソーラス(パイロット版) - 温故知新編 -
| 4-21 | ○金田一耕助が想いを寄せた女性 |
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金田一耕助が思いを寄せた女性は、シリーズ全七十七 作品中に、二人いた。一人は、「獄門島」に登場する網 本の娘・鬼頭早苗、もう一人は「女怪」のバーのマダム・ 持田虹子である。 詳しくは各々の作品を読んでいただくこととして、こ の二人の具体的なイメージを、「金田一耕助って誰だ！」 （監修・田中潤司。「週刊ポスト」昭和五十一年十二月 三日号）の、「探偵開業後の生活と交友関係」の項で、 横溝正史自身が語っている（掲載誌には、二十代の新珠 三千代と八千草薫の写真つきで紹介されている）。 金田一耕助が想いを寄せた女性、早苗と虹子はどん な女性かと言われると私は、早苗を八千草薫、虹子を 新珠三千代と答える。ただし両人とも二十代前半の頃 …、と思っていただきたい。（作者談） とのことである。横溝正史関連の文献調査をしている と、こういう雑誌記事に行き着くことがある。 大下けん『虹子の夢』（文芸社、二〇一三年一月）で、 「女怪」は戯曲化されており、この脚本での舞台化を切 に願う次第である。 |
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