 『わたしのベスト3 作家が選ぶ名著名作』 毎日新聞出版･編, 和田誠･画, 2020/2/29, 本体:2,000円 | |
内容項目は次の通り。
| |
|
帯には次の惹句がある。 この本、読んだ？ 100人超の人気作家たちがすすめる、エンタメ、古典、話題作。 読んで役立ち、ながめて楽しい極上のブックガイド！ 毎日新聞「今週の本棚・この3冊」 約20年分から選りすぐった、ベストセレクション。 作家たちが実作者ならではの視点で名著のたのしみを語る！ (1)本陣殺人事件 「本格ミステリとはかくあるべし」という基本を学んだ。その意味でもこれは、僕にとって「特別な一冊」なのである。 (2)悪魔の手毬唄 個人的には戦後横溝作品の集大成的傑作であると考える。 (3)真珠郎 物語の前面に押し出されているのは濃厚な耽美色･猟奇色であって、サブジャンルに分類するならばさしずめ「怪奇スリラー」になるだろうか。しかしながら、このような戦前の秀作もまた、わが国を代表する探偵小説作家･横溝正史を語るうえで欠かすことのできないものなのである。 巻末には「三谷幸喜・選 和田誠の3冊」が収録されており、3冊中の1冊に、『倫敦巴里』が取り上げられている。 パロディの面白さを知ったのも、和田さん本が最初でした。『倫敦巴里』は捧腹絶倒、遊び心満載の一冊。川端康成の『雪国』の冒頭を星新一、伊丹十三、淀川長治といった人たちが書いたら、という設定の「雪国・またはノーベル賞をもらいましょう」は、高校生の僕に、パロディとはなにかを教えてくれました。 この和田誠による川端康成『雪国』文体模写シリーズには、横溝正史編があるのをご存じだろうか。ご興味のある方は、下記関連ページを参照ください(^^;)。 関連ページ： ・ほぼ週刊・本棚から横溝正史 (7) 『倫敦巴里』 和田誠, 話の特集, 1977/8 (180) 『もう一度 倫敦巴里』 和田誠, ナナロク社, 2017/1 | |
|
さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。 キーワードは「？？？」です。お楽しみに！ |
|
横溝正史関連書籍をご存じの方、 耳寄りな情報をお待ちしております。 |
 横溝ペディアへ |
 本棚からへ |
 ページの先頭へ |