『わが闘争』　 - ほぼ週刊・本棚から横溝正史 -

『わが闘争』 角川春樹, ハルキ文庫, 2016/7/18, 本体:680円

内容項目は次の通り。 第4章 わが才能と成功―出版人・映画人・カリスマ経営者 　　横溝正史ブームを仕掛ける, p.133-135 　　横溝作品を映画化, p.135-139 　　映画と文庫本フェアで大成功, p.139-141 　　横溝作品は今も売れ続けている, p.141-143

この文庫は、『わが闘争 -不良青年は世界を目指す-』(イーストプレス, 2005/6/15)の加筆･修正版で、横溝正史関連の文章は、10ページにわたって記されています。 その中で、横溝正史の記憶力の良さを語っています(p.135)。 横溝さんはちゃめっけのある面白い人で、非情に記憶力が良かった。 過去に読んだミステリーをほとんど丸暗記していて、ストーリーから主人公、 何人死んだかまでぜんぶ覚えている。その記憶力には感心したものだ。 角川春樹は、自ら詠んだ横溝正史追悼の句、「枯蓮の死は茫漠の夢の中」を もっとも好きな作品として紹介しています。 自身の句集『信長の首』(牧羊社, 1982/9)から、「向日葵や信長の首切り落とす」を本文庫に掲載しており、ちょっと興味を持った次第(^^;)。

関連ページ： (以前にも、角川春樹の著作を紹介しています) 　・ほぼ週刊・本棚から横溝正史 　　　(17)  『「いのち」の思想』 　　　(78)  『わが闘争 -不良青年は世界を目指す-』 さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。 キーワードは「？？？」です。お楽しみに！

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