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『時代小説 マストリード100』  - ほぼ週刊・本棚から横溝正史 -


『読み出したら止まらない! 時代小説 マストリード100』
末國善己, 日経文芸文庫, 2015/4/6, 本体800円

内容項目は次の通り。
  第一部|マストリード100
   髑髏検校  横溝正史 よこみぞ・せいし[1902〜1981]
   [1939年 桃源社], p.41-43

本書で"時代小説 マストリード(Must Read) 100"の1つに、横溝正史『髑髏検校』が選出され、次のように評されている(p.43)。
美男美女が耽美的な物語を動かす草双紙趣味を含め、本書は海外文学と日本文化のハイブリッドなのである。

本書については、次のように紹介されている(p.42)。
時代小説にも海外文学のの翻案は多く、その代表がブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』(1897年。創元推理文庫)を翻案した本書である。

ちなみに、2015年11月、ロマン・ポランスキー監督映画『吸血鬼』(1967年, 原題 "The Fearless Vampire Killers or: Pardon me, But Your Teeth are in My Neck") を原作とした、ミュージカル『ダンス・オブ・ヴァンパイア』が東京・帝国劇場で、再演の予定である。

この他にも、岡本綺堂「半七捕物帳」(p.14-16)の「さらに興味を持った読者へ」の項で、横溝正史『人形佐七捕物帳』が次のように紹介されている(p.16)。
美男子を探偵にした横溝正史『人形佐七捕物帳』(1938年。コスミック・時代文庫)には、クリスティーの翻案から人情話、コミカルなドラマまで、硬軟織り交ぜた作品が収録されている。

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さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。
キーワードは「マストリード100」です。お楽しみに!

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