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| [375] 2020/9/12 | |
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■ 横溝正史「弟分」に手紙240通 くまもと文学・歴史館
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毎日新聞2020年9月12日朝刊の総合・社会面に、『横溝正史「弟分」に手紙240通 くまもと文学・歴史館』という記事が掲載されている。「弟分」とは、乾信一郎のことで、記事では次の通り紹介されている。横溝正史(1902〜81年)が親交の深かった熊本県出身の作家、乾信一郎(06〜2000年)に宛てた書簡240 通が見つかった。乾の没後、遺族から寄贈を受けた熊本市の「くまもと文学・歴史館」が遺品の中から発見した。専門家は「横溝の書簡はほとんど所在が確認されておらず、その中で240通もの書簡が見つかったこと自体が事件だ」と話している。 さらに、中見出しに「筆が進まぬ様子などつづる」とあり、執筆に呻吟する様子が書簡には記されているようで、その詳細が大いに気になるところ。 今回発見されたのは、戦後すぐの48年から、横溝が亡くなる直前の79年まで約30年間にわたる書簡で、多い時には年間33通のやりとりがある。同館によると、内容はまだ調査中だが、横溝が「悪魔が来りて笛を吹く」執筆中になかなか筆が進まず、しんぎんする様子の報告や、自らの複雑な出自に触れたものなど、2人の親密な関係が読み取れる内容が含まれているという。
『悲しくてもユーモアを 文芸人・乾信一郎の自伝的な評伝』(天瀬裕康, 論創社, 2015/10)にも、横溝正史から乾信一郎へ宛てた手紙は数十通に及ぶと記されており、その内容が気になっていたところ。この記事によれば、それらが現在同館の企画展で公開されているようだ(以下参照)。現在、同館は「新青年」創刊100年を記念した企画展を開催(22日まで)しており、今回発見された240通とは別に、乾の生前に寄贈を受けた45〜48年の横溝の書簡32通の一部が公開されている。横溝の創作姿勢や批判に対する対処法、小説論などが率直につ づられている。横溝が乾を「弟分」として可愛がり、心情を打ち明ける仲だったことが読み取れる。
くまもと文学・歴史館の企画展『「新青年」創刊100年 編集長・乾信一郎と横溝正史』(2020/7/17〜9/22日)が気になってはいるものの、今年は行くことが叶わずにいる。この記事には、同館は書簡の調査・整理を進め、来年開催予定の横溝正史展で公闘する予定と記されており、来年こそはと思うこと然り。関連ページ: ・ほぼ週刊・本棚から横溝正史 (23) 『「新青年」の頃』 乾信一郎, 早川書房, 1991/11 | |
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