| |
2013/7/25付で刊行された、『時代小説アンソロジー 夏しぐれ』(角川文庫, 縄田一男・編)に、横溝正史『人形佐七捕物帳』から「夢の浮橋」の一編が収録されている。
帯には、次のようにある。ちなみに名手5人とは、平岩弓枝, 藤原緋沙子, 諸田玲子, 横溝正史, 柴田錬三郎である。
江戸の夏の記憶。名手5人による豪華アンソロジー!
人々の思いをのせ、季節はめぐる。
巻末解説では、本作を次のように紹介している。
この作品は「銀の簪」に次ぐ戦後の第二作で、佐七を手下としてつかっていた「神崎の旦那が幕府の改革で失脚してしまったために、しばらく十手捕縄を返上していた」佐七のもとに、ひまを出してあった辰五郎と豆六が戻ってくる佐七ファミリー、復活の物語でもある。
永代橋崩落に端を発した転落の物語「夢の浮橋」は、『講談雑誌』1946/4月号が初出で、本文庫にも記されている通り、春陽文庫『坊主斬り貞宗』[人形佐七捕物帳全集(6)]に、解説にも記されている「銀の簪」ともども収録されている。こんな小出しではなくて、ドーンと気前よく、完全版『人形佐七捕物帳』全集を出版していただける出版社はないものだろうか。
|