お気に入りの「横溝」
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お気に入りの「横溝」  - My Favorite YOKOMIZO -

なぜか、すべて短編になりました。長編作品も大好きですが 「お気に入り」となると、この3作品になります。

「孔雀屏風」 (角川文庫緑304-16『真珠郎』収録)
  実は私の故郷である,尾道が記された作品です(私のイチ押し!綺麗な作品です)。

谷口基「戦争と愛と -横溝正史と夏目漱石-」(「文学研究」Vol.86(1998/4),Vol.87 (1999/4)分載)という論文で、「孔雀屏風」は横溝正史の遺した見事な夏目漱石 「趣味の遺伝」論であると再評価されています。横溝作品の奥深さを痛感しました。

 ★現行本:出版芸術社『ふしぎ文学館 鬼火』(1993/10)収録。


「仮面舞踏会」 (角川文庫緑304-60『青い外套を着た女』収録の短編の方)
  孫の代で結実するラブストーリーに、学生時代の私は感動してしまいました。 谷口論文で「孔雀屏風」の相似作品として挙げられています。遺伝する恋愛がテーマの2作品、併読をお勧めします。

 ★現行本がないのが残念。


「蜃気楼島の情熱」 (角川文庫緑304-17『びっくり箱殺人事件』収録)
  アメリカ生活経験のある金田一が、自ら和服主義を語っています。

 ★現行本:角川文庫『人面瘡』と春陽文庫『堕ちたる天女』に収録。

あなたのベスト横溝作品を、 ぜひ教えてください。


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