 CONFORT[コンフォール]愛煙家通信 No.20 2017年春号 喫煙文化研究会編, ワック, 2017/3/31, 本体694円 | |
内容項目は次の通り。
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本稿の最初の写真は、「タバコを手にした横溝正史」(1977年撮影, 写真:時事)である(^^;)。当然といえば当然でしょうか。 本文にもある通り、横溝正史の小石川の居宅跡と金田一耕助ゆかりの場所を訪ねる、ゆる散歩紀行である。 まず、横溝正史の居宅跡のある小石川小日向台町を訪ねています。 昭和2年(1927)、神戸で中島孝子と結婚式を挙げた正史は、雨村の家の近くにある小石川小日向台町の借家に移る。父と次弟もこの家に同居した。 小日向台町の最寄り駅となる、地下鉄茗荷谷駅から散歩をスタートし、途中写真と文で、茗荷坂, 深光寺, 滝沢馬琴の墓, 蛙坂, 「切支丹屋敷」の碑, 切支丹坂(幽霊坂)を紹介しながら、横溝正史の小石川の居宅跡(写真あり, 住所省略)にたどり着き、次のように記しています。 ここが昭和2年(1927)から昭和7年(1932)までの足かけ五年、二十代後半の横溝正史が住んでいた場所であろう。と。 そして後半は、『悪魔の寵児』の舞台の一つを訪ねます。 この小説は雨の夜に凶行を繰り返す殺人鬼「雨男」に金田一耕助が戦いを挑む話だが、そのなかに「金田一耕助氏は昨十日午後十時ごろ、文京区小日向台町にある某氏邸を訪問の帰途、大日坂付近を通行中、背後から疾走してきた自動車の窓から狙撃された」という一説がある。 そう、この大日坂付近は名探偵･金田一耕助が狙撃された現場なのである。 横溝正史は、以前自分が住んでいた小日向台の近くにある大日坂付近を金田一耕助が狙撃された場所に選んだことを窺い知ることができます。 
本書を持って、横溝正史の小日向台居宅跡〜『悪魔の寵児』金田一耕助狙撃現場の大日坂をめぐる散歩をしてみたいところである。なお、次号『CONFORT[コンフォール]愛煙家通信 No.21 2017年夏号』には、「古写真探偵のゆる散歩 横溝正史の東京(二)」と題して、京橋裏(銀座裏)編が掲載されている。あの「三角ビル」はどこにあるのか。そして「虹子の店」は…。そちらの方も楽しみではないか。 | |
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さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。 キーワードは「？？？」です。お楽しみに！ |
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