『杉本一文 銅版画集』　 - ほぼ週刊・本棚から横溝正史 -

『杉本一文 銅版画集』 杉本一文, 書苑新社, 2017/11/25, 本体:2,500円

内容項目は次の通り。 　手彩銅版画 　　Y先生と金田一耕助そして……。エッチング･手彩 180x150 2014, p.17 　蔵書票 　　魔女の暦(?), p.102 　　横溝正史シリーズ『蔵書票』, p.124 　　　横溝シリーズ『陣』 エッチング 97x80 2015, p.124 　　　横溝シリーズ『寵』 エッチング 102x80 2015 　　　横溝シリーズ『獄』 エッチング 103x80 2015 　　　横溝シリーズ『毬』 エッチング 103x80 2015, p.125 　　　横溝シリーズ『蔵』 エッチング 103x80 2017 　　　横溝シリーズ『病』 エッチング 103x80 2017 　　　横溝シリーズ『猫』 エッチング 103x80 2017 　　　横溝シリーズ『舞』 エッチング 103x75 2017, p.126 　　　横溝シリーズ『蜂』 エッチング 103x80 2017

帯(前)には次のように記されている。 　　幻想とエロスの桃源郷 　　横溝正史のカバー装画などで知られる杉本一文が、 　　20年間取り組んできた銅版画の代表作を約200点収録！ 　　装画作品から蔵書票まで網羅した、待望の画集！ 『杉本一文 装画の世界/銅版画の世界』展が、六本木ストライプスペースにおいて、2017/11/18-11/26の間、開催されたことは記憶に新しい。そのチラシには、次のような紹介文が記されている。 角川文庫の横溝正史シリーズのインパクトの強い表紙カバー絵を描いた人物は、銅版画にもすごい演出をしてくれる。前者のイラストと後者の版画が実は同じ人物が描いたものとは、だれが想像するだろうか。それぞれ別の人が描いたといっても不思議ではない。そんな世界を杉本一文は創り上げる。横溝正史による悍ましい文章表現を、表紙の中にたった一点で絵画として表現する。杉本の中に根強いている(或はイメージの内在化)神話や寓話的なものの版画表現。今回は杉本一文の世界として、この2つのイメージを中心に展開する。　スパンアートギャラリー　種村品麻 ちなみに、『杉本一文『装』画集』が、 　　1970年代より、横溝正史作品を始めとして、 　　数多の書籍の装画を手がけている杉本一文。 　　リアルな描写力と不穏さを醸す空気間で、 　　見る者の想像力を様々に喚起しています。 　　その装画を集約した初めての画集がついに発売！ 　　ほぼ原画原寸で堪能できる大判画集です！ と銘打って、同時発売されました(『杉本一文 銅版画集』の帯後側に記された惹句)。 関連ページ： 　・ほぼ週刊・本棚から横溝正史 　　(145)  『イラストレーター杉本一文が描く 横溝正史の世界 図録』 　・「横溝」文庫の整理学 　横溝文庫･表紙図鑑　雄弁なる画･スライドショー

さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。 キーワードは「？？？」です。お楽しみに！

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