『杉本一文『装』画集』　 - ほぼ週刊・本棚から横溝正史 -

『杉本一文『装』画集〜横溝正史ほか、装画作品のすべて』 杉本一文, 書苑新社, 2017/11/25, 本体:3,200円

内容項目は次の通り。 　金田一耕助のモノローグ, p.4 　「横溝正史」フェア･文庫500万部突破記念ポスター 1975, p.5 　横溝正史読本 1979 　八つ墓村 金田一耕助シリーズ 1971, p.6 　「八つ墓村」の書影 横溝正史の装画第一作目, p.7 　「八つ墓村」の書影(p.6版) 　悪魔の手毬唄 金田一耕助シリーズ 1971, p.8 　黒猫亭事件/本陣殺人事件 金田一耕助シリーズ 1978, p.9 　三つ首塔 金田一耕助シリーズ 1972, p.10 　夜歩く 金田一耕助シリーズ 1973 　犬神家の一族 金田一耕助シリーズ 1972 　悪魔が来りて笛を吹く 金田一耕助シリーズ 1972 　悪魔が来りて笛を吹く 金田一耕助シリーズ 1972, p.11 　夜歩く 金田一耕助シリーズ 1973, p.12 　犬神家の一族 金田一耕助シリーズ 1972, p.13 　本陣殺人事件 金田一耕助シリーズ 1973, p.14 　三つ首塔 金田一耕助シリーズ 1972, p.15 　獄門島 金田一耕助シリーズ 1971, p.16 　「獄門島」の書影 　「悪魔の手毬唄」の書影 　「蝶々殺人事件」の書影 　獄門島 金田一耕助シリーズ 1971, p.17 　蝶々殺人事件 由利麟太郎シリーズ 1973, p.18 　魔女の暦 金田一耕助シリーズ 1975, p.19 　幽霊座 金田一耕助シリーズ 1973, p.20 　幽霊座 金田一耕助シリーズ 1973, p.21 　女王蜂 金田一耕助シリーズ 1973, p.22 　女王蜂 金田一耕助シリーズ 1973, p.23 　悪魔の寵児 金田一耕助シリーズ 1974, p.24 　悪魔の寵児 金田一耕助シリーズ 　悪魔の寵児 金田一耕助シリーズ, p.25 　白と黒 金田一耕助シリーズ 1974, p.26 　幽霊男 金田一耕助シリーズ 1974, p.27 　真珠郎 由利麟太郎シリーズ 1974, p.28 　びっくり箱殺人事件 長短編集 1975, p.29 　仮面劇場 中短編集 1975, p.30 　不死蝶 金田一耕助シリーズ 1975, p.31 　髑髏検校 時代小説 1975, p.32 　蔵の中･鬼火 中短編集 1975, p.33 　鬼火 中短編集 1975, p.34 　吸血蛾 金田一耕助シリーズ 1975, p.35 　女が見ていた 長編 1975, p.36 　夜光虫 長編 1975 　夜光虫 長編 　扉の影の女 金田一耕助シリーズ 1975, p.37 　支那扇の女 金田一耕助シリーズ 1975, p.38 　悪魔の百唇譜 金田一耕助シリーズ 1976, p.39 　夜の黒豹 金田一耕助シリーズ 1976, p.40 　貸しボート十三号 金田一耕助シリーズ 1976, p.41 　壺中美人 金田一耕助シリーズ 1976, p.42 　スペードの女王 金田一耕助シリーズ 1976 　迷路荘の惨劇 金田一耕助シリーズ 1975 　「迷路荘の惨劇」の書影 　花髑髏 由利麟太郎シリーズ 1976, p.43 　悪魔の設計図 由利麟太郎シリーズ 1976, p.44 　死神の矢 金田一耕助シリーズ 1976, p.45 　華やかな野獣 金田一耕助シリーズ 1976, p.46 　仮面舞踏会 金田一耕助シリーズ 1976, p.47 　毒の矢 金田一耕助シリーズ 1976, p.48 　迷路の花嫁 金田一耕助シリーズ 1976, p.49 　花園の悪魔 金田一耕助シリーズ 1976, p.50 　呪いの塔 長編 1977, p.51 　恐ろしき四月馬鹿 短編集 1977, p.52 　山名耕作の不思議な生活 短編集 1977, p.53 　金田一耕助の冒険 短編集 1977, p.54 　殺人鬼 金田一耕助短編集 1976 　幻の女 由利先生中短編集 1977 　羽子板娘 人形佐七捕物帳 一 1977, p.55 　神隠しにあった女 人形佐七捕物帳 二 1977, p.56 　舟幽霊 人形佐七捕物帳 三 1977, p.57 　ペルシャ猫を抱く女 中短編集 1977, p.58 　憑かれた女 由利先生長短編集 1977 　刺青された男 短編集 1977 　双仮面 由利先生長短編集 1977 　塙侯爵一家 長中編集 1978, p.59 　誘蛾燈 短編集 1977, p.60 　悪魔の家 短編集 1977, p.61 　殺人暦 中短編集 1977, p.62 　芙蓉屋敷の秘密 長短編集 1978, p.63 　血蝙蝠 由利麟太郎シリーズ 1981 　青い外套を着た女 短編集 1978 　七つの仮面 金田一耕助短編集 1979 　病院坂の首縊りの家 上 金田一耕助シリーズ 1978, p.64 　病院坂の首縊りの家 下 金田一耕助シリーズ 1978, p.65 　空蝉処女 短編集 1983, p.66 　死仮面 金田一耕助長編 1984, p.67 　迷宮の扉 ジュブナイル 1978, p.68 　怪獣男爵 ジュブナイル 1978, p.69 　夜光怪人 ジュブナイル 1978 　仮面城 ジュブナイル 1978 　金色の魔術師 ジュブナイル 1979 　黄金の指紋 ジュブナイル 1978, p.70 　まぼろしの怪人 ジュブナイル 1979, p.71 　大迷宮 ジュブナイル 1979 　青髪鬼 ジュブナイル 1981 　白蝋仮面 ジュブナイル 1981 　幽霊鉄仮面 1979, p.72 　怪盗X･Y･Z ジュブナイル 1984, p.73 　真珠塔･獣人魔島 ジュブナイル 1981 　姿なき怪人 ジュブナイル 1984 　風船魔人･黄金魔人 ジュブナイル 1985 　青蜥蜴 双葉社, p.74 　人面瘡 金田一耕助シリーズ 1996, p.75 　悪霊島 上 金田一耕助シリーズ 1981, p.76 　悪霊島 上 　悪霊島 下 金田一耕助シリーズ 1981 　悪霊島 下 　首 金田一耕助シリーズ 1996, p.77 　別冊ダビンチ 金田一耕助The Complete メディアファクトリー, p.124 　図版3 横溝正史『八つ墓村』角川文庫･昭和46年, p.126 　図版4 横溝正史『病院坂の首縊りの家』角川文庫･昭和53年, p.127 　図版5 芦辺拓『金田一耕助VS明智小五郎』角川文庫･平成25年

帯(前)には次のように記されている。 横溝正史といえば、杉本一文。 横溝作品を始め、装画約160点を収録した待望の画集！ 杉本一文のイラストには、見る者の心をざわつかせる不穏な雰囲気が存在する。 細部は実写と見まごうほど精密に描かれていながら、 全体図を見ると決して現実にはあり得ない、悪夢のような世界が広がっている。 私たちはそのイラストの持つ魔力に引き寄せられ、時がたつのも忘れて見入ってしまう。――西口明弘(木魚庵/金田一耕助勉強家) そして、帯(後)には次のようも記されている。 杉本が数多く手掛け人々を魅了してきた、横溝表紙画を始めとする装画の世界。 これを敢えて言葉で表すとすれば、 「イメージのオブジェ化」と、「スペタクル(見世物)化」、 そして具象を二重、三重と掛け合わせる事で生まれる、 「異常な緊張感」である。――元木友平(解説より) 本書『杉本一文『装』画集〜横溝正史ほか、装画作品のすべて』に未収録の、横溝正史書籍関連の杉本一文装画は下記の通り。 (遺漏があるかもしれません) 　　獄門島(初期) 　　悪魔が来りて笛を吹く(初期) 　　犬神家の一族(初期) 　　本陣殺人事件(初期) 　　蝶々殺人事件(初期) 　　女王蜂(初期) 　　白と黒(初期) 　　悪魔の降誕祭 　　幽霊男(初期) 　　魔女の暦(初期) 　　扉の影の女(初期) 　　夜の黒豹(後期) 　　貸しボート十三号(初期) 　　仮面舞踏会(後期) 　　蝋面博士 　　恐ろしき四月馬鹿(単行本版) 　　病院坂の首縊りの家(単行本版) 　　悪霊島(単行本版) 　　芦辺拓『金田一耕助VS明智小五郎 ふたたび』(角川文庫よ5-202) 　　芦辺拓『金田一耕助、パノラマ島へ行く』(角川文庫よ5-203) 『杉本一文 装画の世界/銅版画の世界』展が、六本木ストライプスペースにおいて、2017/11/18-11/26の間、開催されたことは記憶に新しい。そのチラシには、次のような紹介文が記されている。 角川文庫の横溝正史シリーズのインパクトの強い表紙カバー絵を描いた人物は、銅版画にもすごい演出をしてくれる。前者のイラストと後者の版画が実は同じ人物が描いたものとは、だれが想像するだろうか。それぞれ別の人が描いたといっても不思議ではない。そんな世界を杉本一文は創り上げる。横溝正史による悍ましい文章表現を、表紙の中にたった一点で絵画として表現する。杉本の中に根強いている(或はイメージの内在化)神話や寓話的なものの版画表現。今回は杉本一文の世界として、この2つのイメージを中心に展開する。　スパンアートギャラリー　種村品麻 ちなみに、『杉本一文 銅版画集』が、 　　幻想とエロスに彩られた杉本一文の銅版画作品。 　　その代表作を約200点収録！ 　　装画作品から蔵書票まで網羅した、待望の画集！ と銘打って、同時発売されました。実はこちらにも、横溝正史関連作品が収録されていたりします。 関連ページ： 　・ほぼ週刊・本棚から横溝正史 　　(145)  『イラストレーター杉本一文が描く 横溝正史の世界 図録』 　・「横溝」文庫の整理学 　横溝文庫･表紙図鑑　雄弁なる画･スライドショー

さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。 キーワードは「？？？」です。お楽しみに！

横溝正史関連書籍をご存じの方、 耳寄りな情報をお待ちしております。

---

横溝ペディアへ

本棚からへ

ページの先頭へ