横溝正史エンサイクロペディア・横溝本の価格FAQ
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横溝本の価格FAQ  - リーズナブルな価格って? -

「横溝本の価格」絡みの質問が多いので、まとめてみました。
この文章は、横溝作品を読みたい方を対象に記しました。

まず知っていて、損はありません。横溝作品の多くは、現行本で読むことができるのです。 店頭にない場合は本屋での注文も可能ですし、 Yahoo!ショッピングやAmazon.co.jpなどのホームページからも、注文できます。
「金田一もの全77作品」は、現行の角川文庫と春陽文庫で 相互補完すれば、読むことができます。金田一作品文庫リストを参照願います。
春陽文庫を揃えている本屋は少ないかもしれませんが、注文すれば 定価で購入できます。春陽文庫リストを参照願います。
「人形佐七捕物帳」のほとんどは、現行の春陽文庫で読むことができます。角川文庫「自選人形佐七捕物帳(全3巻)」収録作品は、現行の春陽文庫に全て収録されています。春陽文庫リストを参照願います。
角川書店より、未収録短編集『双生児は囁く』(1999/9)『喘ぎ泣く死美人』(2000/5)が、刊行中です。本屋で注文すれば新品を定価で購入できる本を、セコハンを定価異常(以上?)で落札する輩の気が知れません。
表紙図鑑「カドカワ・エンタテインメント編」を参照願います。
出版芸術社より、戦前作品集『鬼火』や、現行作品になる前の金田一もの原型作品集『金田一耕助の帰還』『金田一耕助の新冒険』(1996/5)が刊行されています。金田一作品の履歴書を参照願います。

昨今の、「横溝本」の異常な価格取引に対する警鐘の意味を含め、 私の考えを少しだけ書かせていただきます。
二束三文で仕入れた角川・横溝文庫に、定価以上の値付をし、 インターネットオークションなどに出品している輩がいます。 また横溝作品の本質に全く関連のない表紙図案の違いだけで、 数万円で取引している輩もいます。嘆かわしい限りです。 そういった輩に、「横溝正史」を語る資格なしと考えます。

横溝正史・探偵小説→角川文庫化は、周知の事実です。 「横溝作品」を数多く読む近道は、角川文庫の入手です。 角川書店の他にも、各社より「横溝本」が刊行されていますので、 入手できたものから順に読み進めましょう。

私が「横溝本」を探求しているのは、あくまでも「横溝作品読破」が目的です。 『八つ墓村』を始めとする一連の横溝作品は、文章を読み堪能することに その価値があります。 入手が難しいものや、古本屋では高値がついているものは、 私は図書館を積極的に活用し、読み進めています。

たとえ横溝作品が収録された文庫,単行本,雑誌だとしても、 1冊当り数千〜数万円かけて購入する金銭感覚を、私は持ち合せていません。 これらは、公立図書館を活用し、取寄せ・閲覧(無料です)したり、 文献複写すれば、安価で済みます。 実のところ、当HPで紹介している文献の多くは、 公立図書館で「個人の調査研究目的」として、文献複写したものです。

公立図書館には、文庫を含む横溝正史著作が数多く所蔵されている場合も多く、 積極的に活用してみる価値はあると思います。 インターネット上の古書店も増え、加盟店の目録データを検索できるので、 本の状態,価格,送料,送金方法を考慮して、注文できるようになっています。

「横溝本」の価格に関するご質問が多く寄せられるのは、 なぜなのだろうかと考えてみました。
●角川文庫の絶版・品切れ
供給がストップしていることに、最大の問題があると思います。
●オークションの青天井方式
リーズナブルな上限価格を決め、その価格での入札者が複数の場合には、 くじ引きなどで落札者を決定する、などの方法を採用してほしいと思います。
●まさかとは思いますが、このHP
もし「横溝本」高値取引の要因の一つになっているとしたら、申し訳なく思います。 そこまで影響はないだろと、お叱りを受けるかも(^^;)。

以上から、リーズナブルでない値付けの「横溝本」があると思います。 本を手にしてこそ、横溝作品を読むことが叶います。 数多くの横溝作品を読み進められることに、当HPが参考になれば幸いです。

角川文庫収録作品が、横溝正史の全てではありませんが、 相当な数になります。まずこれらを入手することで、 横溝ワールドが一気に身近になります。
それでは、これら横溝本のリーズナブルな価格はいくらなのでしょうか。 当方の購入経験をもとに、リーズナブルな価格を考えてみました。

横溝本の価格FAQに、 ぜひご意見をお寄せください。


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