 『横溝正史ミステリ短篇コレクション6 空蝉処女』 柏書房, 2018/6/5, 本体2,600円+税 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
収録作品は次の通り。
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帯には、次のように記されている。 シリーズ完結 第(6)回配本【全6巻】 幻想 的表題作から、稀少なSF作品まで。 ミステリ名作セレクション 横溝正史ミステリ短篇コレクション全(6)巻 シリーズ堂々完結！ (1)『恐ろしき四月馬鹿』(2)『鬼火』(3)『刺青された男』(4)『誘蛾燈』(5)『殺人暦』 付録エッセイも豊富に収録、充実の選集。 柏書房のサイトでは、本書を次の通り紹介している。 没後発掘された幻想と抒情に溢れる表題作、生前の最後の発表作「上海氏の蒐集品」、稀少なSF作品「二千六百万年後」など全23編を収録。単行本未収録エッセイも充実、バラエティに富んだ作家人生の全貌を知るにふさわしい、コレクション最終巻！ また、巻末「編者解説」に収録作品について、次の説明がある。 シリーズ第六巻の本書には、『青い外套を着た女』(78年11月)『血蝙蝠』(81年8月)『空蝉処女』(83年12月)の三冊を合本にして収め、『死仮面』(82年1月/カドカワノベルズ→84年7月/角川文庫)に併録された「上海氏の蒐集品」を加えた。 ただし、例によって青い外套を着た女』所収の「木乃伊の花嫁」、『血蝙蝠』所収の「銀色の舞踏靴」「血蝙蝠」、『空蝉処女』所収の「菊花大会事件」「三行広告事件」は由利･三津木ものなので、本書には収めていない。 『横溝正史ミステリ短編コレクション(1) 恐ろしき四月馬鹿』の巻末解説で、 肝心の角川文庫が近年では入手困難になりつつある。紙の本として版を重ねているのは金田一ものばかりであり、それ以外の作品の古書価は上がる一方なのだ。かつてあれだけ流布して古書店の均一本コーナーで容易に揃えられた角川文庫も、新たな供給がなくなれば市場に流通する冊数が次第に減ってくるのは道理である。 そこで手始めに、ノンシリーズものの中･短篇十三冊を全六巻に再編集して、お届けすることにした次第。後期の作品集『悪魔の家』『血蝙蝠』などには、由利･三津木ものが数篇含まれているものもあるが、そちらは別にまとめる機会を待って、今回は対象外とした。 と記されているので、近いうちに『由利･三津木もの』シリーズが刊行されるものと期待しているのは、私だけではあるまい。今後の刊本化を楽しみにしたいと思う。 関連ページ： ・『横溝正史関連ニュース&トピックス』 『横溝正史ミステリ短篇コレクション6 空蝉処女』付録エッセイ･ラインナップ |
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