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谷口さんへ 文庫三昧バックナンバー(3号, 4号, 5号, 6号)、9/25受領。ありがとうございました。 谷ロさんからのお手紙拝見し、自らを律する姿勢に感服しました。 黒地に緑色の背表紙文庫(角川の横溝物)を求め、川崎、横浜、神保町、町田、稲城と古本屋を約50軒探し歩きました。「文庫やさん」のように、文庫を大切に扱っているところは皆無でした。またお手紙にもありましたが、23万冊の在庫は他の追随を許すはずもな＜圧倒的で魅力的です。谷口さんの奮闘を微力ではありますが、通販購入という形で応援させでいただきます。今後とも永くおつきあいをさせていただければと思います。 私が横溝正史の文庫収集を始めたのは、金田一耕助の入物象を作品群から読みとろうと考えたからです。収集を始めでから、金田一物以外の作品も読み、ますます横溝作品が好きになりました。探偵小説、捕物帖、時代小説、ジュブナイル、随筆など、氏の作品は多岐にわたっでいます。推理小説ではなく探偵小説作家を自称した横溝正史の生き様を全著作読破することで、考えてみたいと思っています。また氏と同時代の作家の作品も合わせて読んでみるつもりです。そうすることで、人間横溝正史が見えてくると思っています。ちなみに金田一耕助が登場する作品は、角川文庫にほぼすべて所収されているそうです(長中短編77点、ジュブナイル6点、山村正夫リライト2点)。 |
| 《「文庫三昧」第9号 (Oct/25/1995発行) 投稿分》 |
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