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2007年4月25日付けで、横溝正史自選集(5)The Author's Self-Selected Masterpieces Vol.5『悪魔が来りて笛を吹く』(出版芸術社, 第四回配本分)が刊行されました。
帯には、どのように記されているかというと…。
没落貴族を震撼させる悪魔誕生の禁忌(タブー)
著者へのロングインタビュー「日本推理小節界の支柱」
(昭和37年)をはじめ、初刊本時の資料や回顧録を特別収録！
［収録作品］
| ・悪魔が来りて笛を吹く | 「宝石」昭和26年11月号〜 昭和28年11月号(初出) |
［付録資料］
| ・ | 「探偵小説の構想」(「宝石」昭和26年10月号,部分掲載) |
| ・ | 「初刊本あとがき」(岩谷書店, 昭和29年5月) |
| ・ | 「私のベスト10 第6位」
(「真説金田一耕助・19」毎日新聞日曜くらぶ, 昭和52年1月16日) |
| ・ | 「悪魔が来りて笛を吹く」
(「真説金田一耕助・50」毎日新聞日曜くらぶ, 昭和52年8月21日) |
| ・ | 「日本推理小説界の支柱」ある作家の周囲その10
(「宝石」昭和37年3月号) |
［解説］ 浜田知明
解説に、以下の気になる箇所がありました。
本巻も選集の他巻同様、講談社版・横溝正史全集を底本に、初出誌との
校合を行い、誤植部分の訂正に努めた。初刊本以降、第十章に四行分の脱落があったのを、
初出誌から補っている(同様の脱落は、『犬神家の一族』の「唐櫃」の章にもあった)。
その四行とは、p.102下段最後の4行のことでした。
「そして、警視庁が椿子爵に目をつけたきっかけ
というのは、密告状によるというじゃありません
か」
警部はまた無言のままうなずいた。
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