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■ 出版芸術社『横溝正史自選集・全七巻』2006年12月5日より配本開始
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2006年10月中旬ころの出版芸術社サイトに、『横溝正史自選集』(全七巻)が2006年11月下旬
より配本予定(初回は二冊同時、以下毎月一冊)として、次のようにアナウンスされていました。 日本推理小説史に燦然と輝く、金田一耕助シリーズの中から著者自身が生前に選んだ「傑作ベスト８」が全集として登場。その作品ラインナップは、以下の通りです。 ［横溝正史自選集・全七巻］
横溝正史考古学事始めの横溝正史作品自薦ベストにて、紹介させていただいた、 『真説 金田一耕助』(毎日新聞社, 角川文庫)収録の「私のベスト10」 記載作品が、収録されるようです。まずは、 (1)獄門島 (2)本陣殺人事件 (3)犬神家の一族 (4)悪魔の手毬唄 (5)八つ墓村 の５作品。 実際には、上記は田中潤司の金田一耕助もののベスト５なのですが、横溝正史もこのベスト５はいたって妥当であると思われると、記しています。 さらに、以上につづく作品はなんだろうと考えてみたがとあり、 「悪魔が来りて笛を吹く」「仮面舞踏会」が挙げられています。そして、 文庫の売れ行きからいくと、「三つ首塔」「女王蜂」「夜歩く」の順らしいのですが、 ベスト10に入れるとなると躊躇せざるをえないと、述べられています。ではどうして『蝶々殺人事件』が自選となっているのかと思っていたら、 同書の『「蝶々殺人事件」縁起II』の項で、ベスト10に「蝶々殺人事件」を 金田一耕助物という範疇にこだわらなければ、もちろんこの作品も入れたいと思っていると、記されています。「傑作ベスト８」、心憎いばかりの収録作品です。 この全集は、【四六豪華本各巻・予価2,000円】とのことで、単に作品を読むだけであれば、 その価格設定に疑問を抱くのですが、 初出時に掲載されたまえがき/あとがき、著者による後年の回想録、当時の担当編集者へのインタビュー、横溝家の座談会等、貴重な資料を多数収録した決定版！とも、紹介されているので、私はどちらかというと、こちらの方を期待しております(^^;)。 初回配本の『犬神家の一族』紹介記事には、 作者による制作秘話と回想録、新稿・掲載誌「キング」編集者へのインタビューなど、レア資料満載！とのことなので、 第一回配本予定の2006年11月下旬が、今から楽しみです(2006年12月5日刊行に変更)。 | ||||||||||||||||||||||
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