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2004年7月からのテレビドラマ化のためか、
角川文庫より、森村誠一『人間の証明』が新装版として復刊されている
(文庫表紙は、棟居刑事役の竹野内豊ですね)。
実はこの文庫の巻末解説を、当時横溝正史が記していたのだが、
これも合わせて、復刊収録されているのをご存じだろうか。
角川・横溝正史文庫の現行版には、巻末解説もなく寂しいのだが、
横溝正史の書き記した『人間の証明』文庫解説が、現在によみがえったことは、
嬉しいかぎりです。
この解説に次の記述がある。
私はたまたま昭和四十四年頃江戸川乱歩賞の選考委員であり、『高層の死角』を
無条件で推挽した一人だったので、とくに同氏のその後の飛躍成長ぶりには
欣快の上を禁じえない。わが推理文壇は一人の大物を発掘したのである。
2004年は、森村誠一作家生活40周年記念とのことだが、
横溝正史と森村誠一との対談に、「<ギルティ対談>
ただいま服役中」(野性時代1978/6, 司会構成･山村正夫)というのが
あるのですが、40周年記念出版の計画があるのであれば、ぜひとも収録してもらいたい。
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