- 「百恵ちゃんジレンマ」は探求中！ -
横溝正史関連の文献調査をしていると、ときどき「あれぇ〜？」というような文献に遭遇する。これから紹介するものがまさしくそれで、本当に横溝正史の筆によるものなのか、いまだに疑問視している。 週刊文春1977/1/13号の特集に、「新春ワイド特集 有名人のラブレター」というのがあった。 そこに「横溝正史より山口百恵ちゃんへ 谷崎潤一郎先生に嫉妬しちゃうなあ」のタイトルを見つけた私は、呆然としてしまった。 「わが愛しの百恵ちゃんへ」で始まるその文章を読むと、さらに目が点に…。 とても横溝正史の文章とは思えない。 ショックを隠しきれない私は、それでもその文献コピーは忘れなかった(図書館だったもので)。 |
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単なる編集部のメイキングならば、「はいそれまでよ」だったのですが、実は
横溝正史による文章であろうという、裏付け証拠まで見つかってしまった。それは…。 『真説金田一耕助』(毎日新聞社,1977/12)に収録されている、昭和51年12月の日記に凍りついてしまった。 十二月二十一日(火)晴 ◎週刊文春より電話で原稿の催促。あわてて「わが愛しの百恵ちゃんへ」を半ペラ五枚かく。 夕方神長君に渡す。 さらに、日付をくると、 十二月二十七日(月)快晴 ◎大急ぎでブッツケ本番で「百恵ちゃんジレンマ」をかき東京新聞の使いに渡す。 キッチリ半ペラ六枚に書けたのはわれながらアッパレ。 人くちひと口 ☆横溝正史★(サンデー毎日1976/12/12)によれば、 日常生活では、歌謡番組もよく見るとかで、山口百恵、都はるみの大ファンで、 サインも持っているとのこと。 本当に、山口百恵のファンだったようです。 東京新聞の「百恵ちゃんジレンマ」は、現在探求中(^^;)。 |
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横溝正史の「知られざる一面」をご存知の方、 ぜひご一報ください。 |
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