『創刊101年記念展 永遠に「新青年」なるもの』 図録
- ほぼ週刊・本棚から横溝正史 -

『創刊101年記念展 永遠に「新青年」なるもの -ミステリー・ファッション・スポーツ-』 図録 (神奈川近代文学館, 2031/3/20, 本体900円)

内容項目は次の通り。 　第二部　モダニズムの隆盛, p.19-40 　　【新青年】の作家たち 　　　　横溝正史, p.22-23 　　海外探偵小説の翻訳II, 28-29 　第四部　戦後の展開, p.57-63 　　「八つ墓村」, p.60　　ほか

目次に表紙/裏表紙について、次の記載があった。 　表紙・「新青年」1933年10月号(表紙画・松野一夫) 　裏表紙・渡辺温旧蔵のシルクハット 当館蔵・渡辺東氏寄贈 今回の展示品の中で、 　横溝正史「読書必携」ノート, 世田谷文学館蔵 という、横溝正史の自筆史料に、私は目がくぎ付けになった。横溝正史直筆の英単語帳である。私は、今回初めて見たように思う。翻訳を多く手がけた横溝正史をしても、お手製の英単語帳を使用していたとは、思いも寄りませんでした。私にとっては、新たな発見となりました。 裏表紙の渡辺温旧蔵シルクハットと合わせ、インバネスも展示されているのを見るにつけ、 シルクハットにモーニングで出社したという、渡辺温をイメージしたと思われる文庫カバーの、創元推理文庫『アンドロギュノスの裔』(渡辺温全集, 東京創元社, 2011/8)を再読しようかなと思うこと然り。実は、渡辺温は横溝正史と同い年(1902年生まれ)である。 今回の創刊101年記念展の入場時、「新青年特別増刊」の缶バッチをいただきました。

さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。 キーワードは「？？？」です。お楽しみに！

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