『乱歩謎解きクロニクル』　 - ほぼ週刊・本棚から横溝正史 -

『乱歩謎解きクロニクル』 中相作, 言視社, 2018/3/31, 本体:2,200円

内容項目は次の通り。 　　涙香、「新青年」、乱歩 　　　　第三章　黒岩涙香に始まる 　　　　　　「本陣殺人事件」の衝撃, p.77-81 　　江戸川乱歩の不思議な犯罪 　　　　昭和三年　再起, p.107-109 　　「陰獣」から「双生児」ができる話 　　　　カムバックの舞台裏, p.127-129 　　　　編集長横溝正史, p.129-132 　　「鬼火」因縁話, p.151-174 　　　　東京へ, p.152-155 　　　　暗い絵, p.156-162 　　　　水と火, p.162-166 　　　　廃園で, p.167-172 　　　　冬の旅, p.172-174

「鬼火」因縁話は、『鬼火 オリジナル完全版』(藍峯舎, 2015/6/25)の「解説 「鬼火」因縁話　中相作」が初出である。藍峯舎の刊本収録が初出のものが多く、藍峯舎の江戸川乱歩関連刊本に手が出なかった私には、有り難い内容となっており嬉しい限りである。乱歩と銘打ってはいるものの、横溝正史関連の文章も多いように思う。上記のほかにも、横溝正史の名前が文章中に数多く出てくる。 本書の帯には、次のように記されている。 乱歩はなぜ自伝を執筆したのか？ そして乱歩最大のトリックとは？ 「本格探偵小説」「怪奇趣味」「猟奇趣味」……容易に全体像を 掴ませない作家･江戸川乱歩の生涯を、横溝正史ほか同時代の 登場人物たちを絡めながら、さまざまな角度から辿ることによって、 その秘められた側面をあぶりだす画期的な謎解き評伝。

さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。 キーワードは「？？？」です。お楽しみに！

横溝正史関連書籍をご存じの方、 耳寄りな情報をお待ちしております。

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