 『〆切本2』 左右社編集部編, 左右社, 2017/10/30, 本体:2,300円 | |
内容項目は次の通り。
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本書には、2016/8刊行の第一弾『〆切本』があり、その「はじめに」に以下のように記されています。本書は明治から現在にいたる書き手たちの〆切にまつわるエッセイ・手紙・日記・対談などをよりぬき集めた"しめきり症例集"とでも呼べる本です。いま何かに追われている人もそうでない人も、読んでいくうちにきっと「〆切、背中を押してくれてありがとう！」と感じるはずです。だから、本書は仕事や人生で〆切とこれから上手に付き合っていくための、"しめきり参考書"でもあります。 さらに、本書『〆切本2』の「はじめに」には、次のように記されています。 世の中には、そんないくつのも〆切に囲まれながらも筆を執りつづけた百戦錬磨の勇者たちがいます。作家と呼ばれる人たちです。敵は手強い。簡単に〆切は守らせてくれません。勇者たちは、ときには地方都市に身を隠し、ときにはカンヅメにされても完全黙秘をする犯人よろしく一行も書かず、〆切と渡り合ってきました。 襲いかかる痔の痛みに耐え、資料を捨てればラクになるという甘い誘惑に負けず、いっそ植物になろうかという幻覚を振りはらいながら。猿にも急襲される。本書はそんな〆切と堂々と戦ってきた〆切のプロたちの作品を集めたアンソロジーです。明治から平成まで。今回は海外のプロたちもいます。 今まであるようでなかった企画ではないでしょうか。『〆切本』『〆切本2』とも、とても楽しく読むことができました。 横溝正史は〆切に追われ、この「一杯亭綺言」を書いていたことがわかり面白い。 しかし、きょうは無理をしないではいられない。先月の二十日に渡す約束のこの原稿が、十日以上ものびていて明日がギリギリの締切だそうである。私は抽斗の中から原稿用紙の書きつぶしを取り出してきて、その裏面に「一杯亭綺言」とかいてみた。 『〆切本』に登場する「"しめきり症例集"作者」 田山花袋*夏目漱石*島崎藤村*泉鏡花*寺田寅彦*志賀直哉*谷崎潤一郎*菊池寛*里見弴*内田百閒*吉川英治*獅子文六*梶井基次郎*江戸川乱歩*横光利一*林芙美子*稲垣足穂*古川ロッパ*幸田文*坂口安吾*高見順*長谷川町子*太宰治*松本清張*大岡昇平*小山清*吉田健一*木下順二*遠藤周作*山口瞳*田村隆一*吉行淳之介x筒井康隆*野坂昭如*梶山季之*有吉佐和子*藤子不二雄A*後藤明生*内田康夫*井上ひさし*佐木隆三*赤瀬川原平*浅田次郎*高橋源一郎*泉麻人*大沢在昌*新井素子*吉本ばなな*西加奈子*川端康成*横光利一*埴谷雄高*上林暁*扇谷正造*梅崎春生*胡桃沢耕史*手塚治虫*深沢七郎x色川武大*嵐山光三郎*岡崎京子*阿刀田高*永江朗*川本三郎*高田宏*原卓也*村上春樹*山田風太郎*三浦綾子*山口瞳*笠井潔*吉村昭*北杜夫*中島梓*森博嗣*外山滋比古*樋口収*堀江敏幸*大澤真幸*小川洋子*米原万里*金井美恵子*車谷長吉*轡田隆史*池井優*谷川俊太郎*星新一*黒岩重吾*池波正太郎*山本夏彦*柴田錬三郎*谷崎潤一郎 『〆切本2』に登場する「〆切のプロたち」 福沢諭吉*源氏鶏太*二葉亭四迷*武者小路実篤*森鴎外*北原白秋*石川啄木*山本有三*ドストエフスキー*夢野久作*芥川龍之介*石川淳*山本周五郎*小林多喜二*太宰治*松本清張*丸山眞男*梅棹忠夫*安岡章太郎*井上ひさし*タモリ*『面白半分』編集部*宮尾登美子*向田邦子*川上弘美*リリー･フランキー*川上未映子*町田康*萩原朔太郎*滝井孝作*堀辰雄*深沢七郎*五味康祐*小川国夫*赤塚不二夫*吉村昭*校條剛*野坂昭如*團伊玖磨*河野多惠子*五木寛之*片岡義男*高橋留美子*椎名誠*平出隆*村山由佳*さくらももこ*神近市子･岡本かの子･今井邦子･宇野千代･中條百合子･美川きよ･平林たい子*子母澤寛*川端康成*バルザック*横溝正史*辻佐保子*辻邦生*田中小実昌*澁澤龍子*澁澤龍彦*赤川次郎*中島らも*三浦しをん*野間宏*木下杢太郎*水木しげる*小川国夫*笹沢左保*筒井康隆*江口寿史*穂村弘*松尾豊*冲方丁*井上靖*室生朝子*室生犀星*大庭みな子*伊集院静*ハルノ宵子*田辺聖子*山崎豊子*堀道広 | |
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さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。 キーワードは「？？？」です。お楽しみに！ |
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