 『日本の小説101』 安藤宏編, 新書館, 2003/6/5, 本体1,800円 | |
内容項目は次の通り。
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約10年前の刊本ですが、先日古本屋で見かけ購入した次第。作家101人101作品が紹介されている、まえがきの「編者からのメッセージ」に、次のようにある。 本書は何よりもまず、こうした空前の文化遺産を、時代の転換期にある二十一世紀の初頭にあらためて概観することが目ざされている。あえて一作者一作品、発表時代順の配列にこだわったのも、初心に返って「近代小説」の興亡をたどり直してみたい、との想いからである。 数ある横溝正史作品の中から、『本陣殺人事件』が選ばれており、 『本陣殺人事件』を面白くしているのは、密室殺人事件を挟んで犯人(?)と金田一が対立し合うところにあると、分析されている。 またこの本では、江戸川乱歩『陰獣』も紹介(p.68-69)されており、横溝正史の雑誌編集者時代のエピソードが次のように紹介されている。 横溝は、この『陰獣』の提灯持ちとして「新青年」誌面始め各種広告で多大な宣伝を施し、その効あって、『陰獣』を掲載した「新青年」は増刷に次ぐ増刷という売れ行きを示した。 | |
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さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。 キーワードは「？？？」です。お楽しみに！ |
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