『江戸川乱歩 誰もが憧れた少年探偵団』　 - ほぼ週刊・本棚から横溝正史 -

文藝別冊『江戸川乱歩 誰もが憧れた少年探偵団』 KAWADE夢ムック, 河出書房新社, 2003/3/30, 本体1143円

内容項目は次の通り。 　乱歩おじちゃん, 横溝亮一, p.4-5 　未公開書簡 江戸川乱歩 横溝正史宛「書簡」, p.92-117 　　注釈･解題：新保博久 　　　昭和21年 5月 3日, p.93 　　　昭和21年 5月30日, p.96 　　　昭和21年 6月 3日, p.98 　　　昭和21年 6月13日, p.103 　　　昭和21年 7月25日, p.106 　　　昭和21年10月 9日, p.108 　　　昭和21年12月14日, p.111 　　　昭和22年 1月23日, p.113 　column(1) 乱歩の移り気−『幻の女』からカーへ , p.97 　column(2) ミステリーに惚れ直す, p.103 　column(3) トリックの乱歩、プロットの正史, p.107 　column(4) 乱歩の多忙な日々, p.109 　column(5) 気のおけない中, p.111 　column(6) 正史との友情の証, p.115

今(2013/3)から約10年前に刊行されたムックですが、最近になってから古本屋で全くもって偶然見つけました(^^;)。表紙に書かれた【未公開書簡】横溝正史宛書簡 を見て、レジに直行した次第です。 新保博久氏の解題に、次の書簡公開経緯の説明がある。 昭和二十一年から二十二年にかけてだけだが、乱歩の発信した複写箋が相当量、残されていたのは、先年新聞で報道されたとおりである。(略) 　これらはいずれ東京創元社から刊行される予定だが、やはり探偵小説ファンにとって最も心ひかれるのは横溝正史への手紙だろう。このころ正史は岡山県吉備郡岡田村字桜に疎開したままで、昭和二十三年八月まで留まっていた。東京創元社のご好意により、三十四通ある横溝氏宛の乱歩書簡のうち八通をここに先行公開することにした。 この江戸川乱歩の横溝正史宛「書簡」(複写箋)は、解題に記されているように東京創元社より刊行されたのでしょうか。当方の調査不足か、分かりませんでした。 当サイトで以前紹介した『横溝正史旧蔵資料 世田谷文学館資料目録1』(新保博久監修, 世田谷文学館, 2004/3/2)付録のCD-ROM「横溝正史あて江戸川乱歩書簡」に収録されている書簡は、複写箋ではなく直筆の便箋･原稿用紙で、本書で先行公開された八通とダブっているのは、昭和21年５月3日の書簡だけです。

さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。 キーワードは「？？？」です。お楽しみに！

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