 『猫の文学散歩』 熊井明子, 朝日文庫, 1995/4/15, 本体:709円 | |
内容項目は次の通り。
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ずいぶん前に入手していたのですが、アップが遅れてしまいました(^^;)。 横溝正史は、猫が大好きだったらしい(p.230-231)。 横溝作品の中で、猫たちは墓をあばかれたり、殺人の現場で血だらけにされたり、 殺されたり、多難であるが、現実には横溝家の猫は大変かわいがられて 幸福だったようだ。 (略) 夫人のお話では、ピカという猫など、十七年間も生きて、最後はソファから コロンと落ちて息絶えていたというから、大往生である。 他の猫たちも皆大切にされ、死ねばねんごろに葬られた。遠くのお寺に 二匹の猫を葬ったときは、ご夫婦で墓に詣でられた由。 ただし、このピカが死んで以来、猫は飼っていないとのことである。 この章の末尾には、以下の通り記されており、横溝正史は可愛がった猫からフォース(!)を得て、 晩年まで執筆に情熱を傾けていたとは…(p.232)。 旧作が空前のブームを呼んだ後も、七十九歳までさらに新しい意欲を燃やして、 執筆にとり組んだ。それを支えたのは賢夫人だが、可愛がられた猫たちもまた、 幽界からある力を発し、氏を守っていたのではないだろうか。 さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。 キーワードは「？？？」です。お楽しみに！ |
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