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『ミステリー・ランドの人々』  - ほぼ週刊・本棚から横溝正史 -

『ミステリー・ランドの人々』, 川村湊+松山巌, 作品社, 1989/2, 定価:1,300円
『ミステリー・ランドの人々』
川村湊+松山巌, 作品社, 1989/2, 定価:1,300円

内容項目は次の通り。

金田一耕助 「八つ墓村 横溝正史 昭和24-26年, p.45-48

戦後密室ミステリー(川村湊)の内, p.243-244



帯記載内容は、次の通り。
推理小説があぶりだす昭和史!
 明智小五郎から切り裂きジャックまで稀代の名探偵・迷犯人を相手に
 「昭和」という時代の"謎"を読み解く


金田一耕助「八つ墓村」は、 前に巨勢博士「不連続殺人事件」坂口安吾を、神津恭助「わが一高時代の犯罪」高木彬光を後に配して、紹介されています。

『八つ墓村』で金田一耕助は、 旧弊な村の制度を壊した後、金の田を耕す者として新しい至福をもたらす聖なる者 として描かれているとのことです。

「昭和」という時代の"謎"の解明として、
敗戦は、日本の農村が旧弊な制度から解放されるはずで、横溝は作品に この解放感を込めたのである。ところが、三十年後オイルショックを経て 読者は横溝作品に登場する旧弊な村そのものをもの珍しい、まったく見知らぬ 世界ととらえたようだ。
と、記されています。

さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。
キーワードは「???」です。お楽しみに!

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