 『有栖川有栖の密室大図鑑』 有栖川有栖(文)/磯田和一(画), 現代書林, 1999/12, 263p, 本体:1,600円 | |
内容項目は次の通り。
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筆者は、「コロコロコロコロシャーン！」のところで身顫いがしたという。 英米では一九二〇年代から三〇年代に黄金時代を迎えた本格ミステリは、 日本では終戦の直後から花開く。『本陣』は横溝だけではなく、 日本ミステリ界の一大記念碑なのだ。 と、戦後日本ミステリの牽引役の作品となった『本陣』を紹介されています。 トリックについては、次のように述べられています。 『本陣』のトリックのはかなげな運動(ゆらゆら、しずしず)も、 「バレエのように優雅」で、能のように幽玄ではあるまいか。 異化効果すら、ゆらいでいるのだ。こんなに深く鑑賞できる トリックは他にない。 一柳家離家の見取り図と題して、立面図が見開きで紹介されているので、 小説に掲載されている平面図より、視覚的にわかりやすく現場が 解説されていると思います。 さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。 キーワードは「実は次も『本陣』だ！」です。お楽しみに！ |
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