 『マザーグースは殺人鵞鳥』 山口雅也, 原書房, 1999/7, 284p, 本体:1,600円 | |
内容項目は次の通り。
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正史の戦後の金田一耕助ものなどの創作活動は、 カーの小説の魅力に触発されたものだった。 と紹介された上で、「横溝正史の挑戦」へと続いている。 『黄色い部屋の謎』を意識した正史は、かべ紙のない日本家屋でも なんとか鮮烈な色に彩られた密室ができないものかと思案して、 紅殻を使うことを思いついたのだろう。正史の意欲をくむなら、 『本陣殺人事件』は『黄色い部屋の謎』に挑戦した日本版『紅い部屋の謎』と 呼ぶことができるかもしれない。 と述べられている。横溝正史の、作品の舞台作りへの執念を感じます。 図解はあるけれども、ネタバレにはなっていないので、 『本陣』未読の方も、本書を読んでから『本陣』を読まれると、 違った観点で、作品を読み進めることができるのではないでしょうか。 本書タイトルの「殺人鵞鳥」は、「マーダー・グース」と読むそうである。 さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。 キーワードは「この次も『本陣』だ！」です。お楽しみに！ |
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