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文献調査中、次の新聞記事に目が釘付けになりました。 朝日新聞1961/9/20(水)夕刊の７面にその記事はある。 横溝正史氏宅に泥棒 二十日午前三時半ごろ、東京都世田谷区成城町二七 作家横溝正史さん方に賊が忍び込み、居間のタンスの中から 現金一万五百円を盗んで逃げるところを次女るみ子さん(二二)が みつけ「だれ」というと「オレだ」といって逃げた。成城署で 捜査しているが、やせた小柄な男だったという。 その後の捜査の行方が気になります(^^;)。 文献を辿っていくと、実は横溝宅に泥棒が入ったのはじめてではないことがわかる。 とはいえ、1933年の文献に「今を去ること二十年」とあるから、 1913年ころのようだが…。 しかも横溝家では、その泥棒が残していった「ナイフ」を 家宝としていたというエピソードを、横溝正史自ら記している。 
それは、雑誌『新青年』(Vol.14-No.5,1933/4)の<わが家の珍宝>紹介欄で、
「家宝のナイフ」と題した短文でのこと(写真付)。(泥棒が)腹減りたるものか、箪笥より当来物のカステラの箱をだし、 持参のナイフにて一掻き二掻きしてありし。古来、泥的の遺留品は福を招ぶものとなす。 (略) ちなみに、江戸川乱歩はよだれかけを，海野十三は箒を「家宝」として紹介している。 |
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横溝正史の泥棒にまつわるエピソードをご存知の方、 ぜひご一報ください。 |
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