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■当初から欠番だったのか '95頃、横溝文庫を探求していて、なんども頭を抱えた問題。 当時刊行中だった、角川文庫「よ−５」シリーズの横溝文庫を連番で揃えられない。 当時の角川文庫解説総目録にも記載されていなかったように思う。 ナンバリング変更時期に、私は横溝から遠ざかっていたため、 情報不足の状態です…。 最初から欠番なんて、やはり不自然です。 「緑304」から「よ−５」への文庫ナンバリング移行当初、 欠番などなかったのではと、思い至るようになりました。 「緑304」から「よ−５」への移行時、 約90冊あった横溝文庫は、約半分に斬り捨てられています。 売れ行きの鈍い約40冊が、絶版という憂き目をみたわけです。 ■最初の取捨選択の痕跡 背表紙に、歯抜け(欠番)と思っていた番号をもつ持つ文庫たちが、 少しずつですが、発見(発掘)されています。 (情報提供いただいた方々、ありがとうございます。お礼申し上げます) 「よ−５」へ移行といっても、当初は書店に並んでいた横溝文庫をいったん回収し、 「よ−５」表紙カバーに着せ替えて再出荷したものと思われます。 文庫背表紙の中ほどに、緑304時代の番号を白抜きにした「よ−５」文庫が あります。これはナンバリング移行時の混乱を避けるため、 背表紙に「緑304」の番号も併記したのでしょう。 | ||
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そして「よ−５」移行後も極めて短期間のうちに、さらに何冊かについて
二度目の斬り捨てが断行されたと推察されます。
ナンバリング移行後にすぐに絶版となった文庫が、
歯抜け，いわゆる欠番になったのではないでしょうか。 ■各ナンバーの候補文庫(あと４冊) 「旧よ−５」の番号は、「緑304」の順番を崩さず間引いているので、 歯抜け(欠番の)各候補は、絞り込むことができます。 青文字タイトルが、当方の独自予想(^^;) ・よ5-20 「貸しボート十三号」 ・よ5-37 「血蝙蝠」「空蝉処女」 ・よ5-44 「真珠塔･獣人魔島」「白蝋仮面」「幽霊鉄仮面」 「青髪鬼」 ・よ5-45 「白蝋仮面」「幽霊鉄仮面」「青髪鬼」「怪盗X･Y･Z」 ■そして三度目の取捨選択 現行「よ−５」シリーズ(白背表紙)は 33冊にまで縮小され、現在に至っている。 往時の約1/3の冊数とは、なんとも空しい。 2002年は横溝正史生誕百年にあたる。絶版となった文庫の復刊が望まれている。 |
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当方では、黒地に緑文字背表紙の「よ−５」で、 番号が20,37,44,45の横溝文庫を探しております。 ご存知の方、ぜひご一報ください。 |
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