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NHKラジオ第2 カルチャーラジオ･NHKラジオアーカイブスの2013/4/22(月)は、 横溝正史の回でした。放送日時に不在だったため、自宅のMDラジカセで予約録音を しておいたものを、聞くことが出来ました。在りし日の横溝正史の肉声を 聞くことができたことは、嬉しくもあり感慨深いものがありました。 カルチャーラジオ NHKラジオアーカイブス(NHKラジオ第2) 放送:2013/4/22(月)20:30〜21:00 再放送:4/23(火)10:00〜10:30 横溝正史 第一回 ・「自作朗読･本陣殺人事件」(1977年10月25日放送) (横溝正史75歳の時の録音) ・「人世読本･わが闘病記(1)」(1977年1月24日放送) (横溝正史74歳の時の録音) 解説:元文芸誌編集長･大村彦次郎, 司会進行:宇田川清江 『本陣殺人事件』の横溝正史本人による朗読箇所は、「三本指の男」冒頭部分でした。 角川文庫よ5-2『本陣殺人事件』(改版)でいうと、p.6「この稿を起こすにあたって…」〜p.8-11行「…さぞ強烈な印象だったろう。」までに相当します。 「わが闘病記」では、富士見療養所に行く際に江戸川乱歩より見舞金1,000円, 上諏訪への転地療養に際し、友人(水谷準他)より200円/月の1年間=2,400円の療養費補助があったことなどが、語られています。 このNHKラジオアーカイブスでは、横溝正史の前3週(4/1, 4/8, 4/15)にわたり、江戸川乱歩「文壇よもやま話」が放送されました。江戸川乱歩が横溝正史にまつわるエピソードも語っていましたので、江戸川乱歩の3回分と合わせ、横溝正史の2回分を聞くことができたことは、NHK所蔵音源に感謝です。 NHKラジオ第2 カルチャーラジオ･NHKラジオアーカイブスの2013/4/29(月)は、 横溝正史の第二回めでした。今回はオンタイムで聴くことができました(^^;)。 前週後半の「人世読本･わが闘病記」の続き2回分が放送されました。 カルチャーラジオ NHKラジオアーカイブス(NHKラジオ第2) 放送:2013/4/29(月)20:30〜21:00 再放送:4/30(火)10:00〜10:30 横溝正史 第二回 ・「人世読本･わが闘病記(2)」(1977年1月25日放送) ・「人世読本･わが闘病記(3)」(1977年1月26日放送) (ともに横溝正史74歳の時の録音) 解説:元文芸誌編集長･大村彦次郎, 司会進行:宇田川清江 上諏訪療養中、女流評論家･河崎なつの「生涯自分はこの病気(結核)と連れ添っていく」という言葉が、一番心の支えとなったとのこと。また、「鬼火」発禁(はつきん)エピソードと合わせ、「自分で非常に厳しく自分を規制した」「腕時計を寝る時も外さない」「腕時計を見て、安静何時間…と、時間的に几帳面な生活をした」などを、語っていました。 また放送後半の音源では、「戦争中は非常に健康でしたよ」「私は非常に恵まれたと思うのは、戦争にはもちろん仕事も奪われ職も奪われたけど、健康を取り戻してもらいましたね。酒もなし仕事もなしで」だったのが、帰京後、酒煙草が復活し元の木阿弥になったとのこと。さらに、「(平櫛)田中先生には及びもないが、せめてなりたやクリスティ」 「女房に飼育されて、果報亭主です」など、軽妙な語り口で話されていました。 「横溝正史 第一回」の放送(4/22)と合わせ、MDラジカセで録音した音源をオーディオデータとしてPCに取り込み、ITunesライブラリに登録しました。IPodに入れて、このほかの横溝正史の肉声音源と合わせて手軽に聞けるようになりました。 NHKラジオアーカイブスは、2011年4月より放送されているようで、NHKのサイトに次のように記されていました。 NHKが保有する貴重なラジオ番組アーカイブスの中から、文豪や、知識人など(故人)をセレクトし、懐かしい肉声をよみがえらせていきます。時代を超えての自作朗読や作品等へのさまざまな話から、その足跡や人柄を忍び、その人間性の魅力を再発見していく番組です。 横溝正史が時代を超えて話しかけてくれているようで、大村彦次郎の解説と相まって、その人柄を再認識したように思います。4/22(4/23)と4/29(4/30)の2回にわたって放送されえたものの他に、横溝正史音源があるのかどうか分かりませんが、新たなる発掘音源が出てくることを期待したい。 関連ページ：
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