横溝作品を聞く - TBSブリタニカSOUNDホラー編 -
本の整理をしていたら、TBSブリタニカSOUNDホラー『怪奇探偵ショートホラーI, II』 というカセットブックが出てきた。遠い昔に買った記憶は、かすかにある。パッケージには、横溝正史作品の「舌」(I), 「面影双紙」(II)のタイトルが記されているのだが、内容については全く覚えていない。カセットテープ音源のため、今後のことを考え、CD化ならびにiTunes/iPodへの取り込みを行った。そして、二十数年ぶりにこれら横溝作品を聞いた。朗読ではなくラジオドラマだったのかと、改めて知った次第です。備忘録として、パッケージ記載内容を書き留めておくことにします。
TBSブリタニカSOUNDホラー『怪奇探偵ショートホラーI』江戸川乱歩「白昼夢」横溝正史「舌」他3編 収録作品： 横溝正史「舌」・妹尾アキ夫「恋人を食う」・小酒井不木「死体蝋燭」・村上槐多「悪魔の舌」・江戸川乱歩「白昼夢」 夜店の棚に並ぶびん詰めの舌を買いに現われた女の正体「舌」、堂内にゆらめく燈明は人の脂だと告げる住職の話「死体蝋燭」、愛する妻を異常な方法で永遠の姿にとどめた男の物語「白昼夢」、その他。江戸川乱歩、横溝正史などレトロ･ホラーの秀作5編が、いまドラマであなたの耳に甦る！ 原作：横溝正史/妹尾アキ夫/小酒井不木/村上槐多/江戸川乱歩 脚本：津川泉, 演出：田中健一郎 出演：宮川洋一/小野武彦/寺田路恵, 音楽：沢田進夫 制作：東京放送(TBSラジオ「ミステリーゾーン」より) 1988年5月26日発行, 定価：1,800円 
横溝作品の「舌」は、雑誌『新青年』昭和11(1936)年7月号に、「戦慄百ものがたり」として、阿部鞠哉名義で発表された作品である。角川文庫『誘蛾燈』(緑304-56)に収録されていたが、現在絶版。幸いなことに現行刊本があり、ちくま文庫『横溝正史集 面影双紙』、出版芸術社『ふしぎ文学館 鬼火』に収録されている。「舌」は、角川文庫で4ページ分の短編である。
TBSブリタニカSOUNDホラー『怪奇探偵ショートホラーII』江戸川乱歩「白昼夢」横溝正史「舌」他3編 収録作品： 海野十三「俘囚」・江戸川乱歩「押絵と旅する男」・渡辺啓助「屍くずれ」・横溝正史「面影双紙」・米田三星「蜘蛛」 老人と美少女が抱き合う妖しい絵をたずさえた「押絵と旅する男」、無惨に変わりはてた姿で生還した夫の正体「屍くずれ」、人骨模型の一部が父の骨であることを告げられた息子の出生の秘密「面影双紙」、その他。江月川乱歩、横溝正史など一時代を画した作家のレトロ･ホラー名作集、第2弾！ 原作：海野十三/江戸川乱歩/渡辺啓助/横溝正史/米田三星 脚本：石川信之, 演出：田中健一郎 出演：橋爪功/桶浦勉/二木てるみ/世古陽丸, 音楽：沢田進夫 制作：東京放送(TBSラジオ「ミステリーゾーン」より) 1988年5月26日発行, 定価：1,800円 
「面影双紙」は、雑誌『新青年』昭和8(1933)年1月号に発表された作品である。
角川文庫『鬼火』(蔵の中･鬼火, 緑304-21)に収録されていたが、現在絶版。
幸いなことに現行刊本があり、ちくま文庫『横溝正史集 面影双紙』、出版芸術社『ふしぎ文学館 鬼火』に収録されている。「面影双紙」は、角川文庫で23ページ分の短編である。 |
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