『合作探偵小説コレクション5 覆面の佳人/吉祥天女の像』
春陽堂書店, 2024/01/10, 本体:3,800円+税
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収録作品は次の通り。
| 収録内容 | ページ |
| 覆面の佳人 | 江戸川乱歩･横溝正史 | 1 |
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| 吉祥天女の像 | 313 |
| 第一話 | 甲賀三郎 | 314 |
| 第二話 | 牧逸馬 | 328 |
| 第三話 | 横溝正史 | 344 |
| 第四話 | 高田義一郎 | 359 |
| 第五話 | 岡田三郎 | 370 |
| 第六話 | 小酒井不木 | 394 |
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| 六大都市小説集 | 419 |
| 東京 手紙 | 国枝史郎 | 420 |
| 大阪 角男 (横溝正史の代作) | 江戸川乱歩 | 427 |
| 京都 都おどりの夜 | 渡辺均 | 434 |
| 横浜 異人屋往来 | 長谷川伸 | 443 |
| 名古屋 ういろう | 小酒井不木 | 451 |
| 神戸 劉夫人の腕輪 | 横溝正史 | 458 |
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| 越中島運転手殺し | 465 |
| 当時の新聞には | 466 |
| 主犯朝日奈稀市告白の一部 | 大下宇陀児 | 476 |
| 足の裏 共犯野原達男の告白 | 横溝正史 | 481 |
| 殺された運転手 被害者村松勝男の心理 | 甲賀三郎 | 486 |
| 第七五八〇号事件批判―共犯の心理― | 浜尾四郎 | 491 |
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| 一九三二年 | 465 |
| 一月 モメント | 北村小松 | 500 |
| 二月 父と子 | 佐左木俊郎 | 501 |
| 三月 しょうのない娘 | 中村正常 | 503 |
| 四月 邂逅 | 岩藤雪夫 | 504 |
| 五月 ジンリッヒな豚 | 舟橋聖一 | 506 |
| 六月 歴史的な日 | 平林たい子 | 507 |
| 七月 ピストル | 水谷準 | 509 |
| 八月 亡霊 | 横溝正史 | 510 |
| 九月 邸宅の外観 | 井伏鱒二 | 512 |
| 十月 転機 | ささきふさ | 513 |
| 十一月 転落したブルジョア娘 | 里村欣三 | 515 |
| 十二月 街の灯 | 尾崎士郎 | 516 |
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| 【資料編】 | | |
| 初顔合わせ痛快対談 | |
| 探偵作家はアマノジャク…―探偵小説50年を語る | 520 |
| 横溝正史 横溝孝子(夫人) 高木彬光 山田風太郎 |
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| 編者解説 | 日下三蔵 | 543 |
| 執筆者プロフィール | 563 |
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刊本の帯には、次のように記されている。
正史・乱歩の連名で発表された長篇「覆面の佳人」を再編集
横溝正史初期の軌跡
横溝正史が参加した5作品+座談会1本を収録
国枝史郎、小酒井不木、大下宇陀児、甲賀三郎、
長谷川伸、牧逸馬、高木彬光、山田風太郎ほか
編者解説によれば、
登場人物が日本名に変更されているため、固有名詞からの特定も困難で『覆面の佳人』がグリーンのどの長篇を下敷きにしているかは、未だに判明していない
とのこと。元となったグリーンの作品をぜひとも知りたいところ。
神戸篇「劉夫人の腕輪」と横溝正史が江戸川乱歩の代作をした大阪篇「角男」の二作が、合作探偵小説「六大都市小説集」だったとは驚かされる。
「一九三二年」の収録はありがたい。編者解説によれば、「コースの変遷」の六月にも、横溝正史の名前を確認できる。どんな内容だったのか知りたいところである。
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