 『完本 人形佐七捕物帳 完結記念冊子』 春陽堂書店, 2021/8/31, 非売品 | ||||||||
収録作品は次の通り。
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春陽堂書店サイトには、次の通り紹介されている。 本シリーズ編纂の際、七巻収録の「影右衛門」「人魚の彫物」には横溝自身が加筆修正した未発表の手書き原稿もあることがわかりました。その２作品を収録した小冊子を、今回シリーズを通して全十巻ご購入された方にもれなくプレゼントいたします。ぜひ本編との違いなどを読み比べてみてください。 早速応募させていただいたところ、直ぐに手元に届きました。春陽堂書店殿、ありがとうございます(^^;)。さっそく、読ませていただきました。 冊子見開きに、次の記載がある。 『完本 人形佐七捕物帳 七』収録「影右衛門参上」「人魚の彫物」の改作バージョンをお届けします。二松学舎大学所蔵の資料より、七巻収録の本文から更に加筆された原稿が確認されました。横溝正史の考えた最終の形として物語をお楽しみいただけましたら幸いです。 横溝には改稿癖がありその痕跡は他作品にも見られますが、なかでも「人形佐七捕物帳」を手直しした回数は群を抜いています。金田一耕助よりも先に生まれ長く書き続けた佐七の物語、横溝の思い入れがうかがわれます。 さらに注記欄に、次の記載があり、横溝正史の改稿の一端が窺える。 ・横溝正史は、出版された本を作品ごとに切り抜いて書き込み(加筆訂正)をした。 また、部分的に書き足した原稿用紙も残されている。 ・書き込みのされた本は以下のとおり。 影右衛門参上―『猫屋敷』東方社、1952年 人魚の彫物―『猫屋敷』東方社、1965年 『完本 人形佐七捕物帳』(全10巻, 180篇)の読み比べ番外編、「横溝」読書の楽しみは尽きない。 |
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