金田一耕助「事件記録」　 - 年代順/五十音順 -

『金田一ファミリーの謎』(金田一ファミリー研究会編,飛鳥新社, Dec/11/1996)収録の、 金田一耕助の「事件記録」一覧 の活動年代順に基づき、作品タイトルをソートしました。

No.	作品タイトル	語り始めのことば - The Prologue -
1	本陣殺人事件	この稿を起こすにあたって、私は一度あの恐ろしい事件のあっ
2	百日紅の下にて	それは戦争が終わってから、ちょうど一年経った昭和二十一年
3	獄門島	備中笠岡から南へ七里、瀬戸内海のほぼなかほど、そこはち
4	車井戸はなぜ軋る	本位田家の墓地は、Ｋ村をいだく丘の中腹にある。黒木の柵に
5	死仮面	……その女のいのちは眼にありました。いくらか碧味を帯びた
6	黒蘭姫	変事が起こる場合には、何もかもがそういうまわりあわせにな
7	蝙蝠と蛞蝓	およそ世の中になにがいやだといって、蝙蝠ほどいやなやつは
8	暗闇の中の猫	金田一耕助探偵譚の記録者である筆者は、いつか彼に聞いて
9	黒猫亭事件	拝啓、その後は御無沙汰。いつかのお便りによると、すこしお
10	殺人鬼	西洋のある小説家のせつによると、五百人に一人のわりあいで
11	悪魔が来りて笛を吹く	いま筆をとってこの恐ろしい物語の、最初の章を書きおこそうと
12	夜歩く	「とにかく困った。何しろ正気の沙汰とは思えん。気ちがいだよ
13	八つ墓村	八つ墓村というのは、鳥取県と岡山県の県境にある山中の一
14	女怪	この物語には発端がある。昭和二十Ｘ年の夏のこと、私はひと
15	犬神家の一族	信州財界の一巨頭、犬神財閥の創始者、日本の生糸王といわ
16	人面瘡	「警部さん、警部さん、もし、磯川警部さん、恐れいりますが、ち
17	鴉	「これでも昔はずいぶんはやった神様なんですがね。お彦さま
18	大迷宮	世の中には、妙なまわりあわせがあるものだ。それこそ芝居や
19	迷路荘の惨劇	名琅荘というのは東海道線の富士駅から東北約一里強という
20	仮面城	世のなかには十年に一度か百年に一度、人間の思いもおよば
21	女王蜂	伊豆の下田から南方へ海上七里、そこに地図にものっていな
22	金色の魔術師	世のなかには、いつの時代でもおそろしい事件や、あやしいで
23	燈台島の怪	伊豆半島の南方−というよりも南端に近いところに、Ｓという漁
24	黄金の指紋	諸君、瀬戸内海の地図をひらいてみたまえ。岡山県の南方に
25	幽霊座	駒形橋の西詰、駒形堂のある三叉路から、雷門へむかってあ
26	湖泥	「あんたにこんなことをいうのは、釈迦に説法みたいなもんかも
27	睡れる花嫁	ちかごろは凶悪な犯罪や陰惨な事件がつぎからつぎへと起こ
28	花園の悪魔	そこは東京都の中心をめぐって走る環状線のとある駅から、郊
29	不死蝶	汽車がトンネルを出ると急に涼しくなった。まるでそのトンネル
30	病院坂の首縊りの家 上	いま私の机上には東京都区分詳細図、全二十三区のうち港区
31	生ける死仮面	上田秋成の名作『雨月物語』のなかに、『青頭巾』という短編が
32	幽霊男	神田神保町の裏通りにある、共栄美術倶楽部というのは、画家
33	堕ちたる天女	そこは東京都でも交通量の多いところで、有数な交差点になっ
34	廃園の鬼	「なるほど、これは風変わりな建物ですな。こんなところへ、こ
35	迷路の花嫁	戦災をうけた町と、うけない町はこれだけちがう……。そんなこ
36	蜃気楼島の情熱	「いったい、アメリカみたいな国からかえってきて、都会に住む
37	首	「ほら、あの岩なんですがね。滝の途中にひらたい岩が突き出
38	悪魔の手毬唄	私の友人のやっている雑誌に「民間承伝」という小冊子がある
39	三つ首塔	私はとうとう三つ首塔をはるかに臨む、たそがれ峠までたどり
40	吸血蛾	「君、君……」ほのぐらい間接照明のグリルの一隅、鉢植えの
41	蝋美人	法医学会の名物男、天才とよぶひともある反面、山師とののし
42	毒の矢	拝啓。あなたの奥さんは同性愛のたわむれにふけっています
43	黒い翼	世の中にはときどき妙なもの、変なことがはやることがある。
44	死神の矢	金田一耕助のような職業に従事していれば、常人の思いもおよ
45	夢の中の女	金田一耕助のような職業に従事するものは、おそらく、ことの
46	鏡が浦の殺人	「先生、もうおよしなさいましよ。年がいもないと笑われますわよ
47	傘の中の女	「あらあ、いやだあ……うっふっふ。それじゃまるで生き埋めじ
48	七つの仮面	−いまになってもひとはあたしのことを、どうかすると、聖女の
49	華やかな野獣	本牧の吉田御殿−。と、いうあんまりかんばしくない異名をちょ
50	霧の中の女	ひどい霧だった、その晩の東京は。ことに九時から十一時まで
51	トランプ台上の首	世の中には、いろいろかわった商売があればあるものだ。冬に
52	女の決闘	ジェームス・ロビンソンさんのさよならパーティーの晩は、あい
53	泥の中の女	立花ヤス子はすっかりとほうに暮れてしまった。くつのつまさき
54	洞の中の女	その家は半年あまりも空き家になっていた。月に四、五回は家
55	鞄の中の女	「ああ、もしもし……金田一先生のおたくでいらっしゃいましょう
56	鏡の中の女	「増本先生、どうかしましたか」増本女史の一種異様な視線に
57	魔女の暦	「いいか。その三人の魔女というのは、三人でひとつの眼しかも
58	貸しボート十三号	金田一耕助は職業柄、いままでずいぶんいろんな変死体を見
59	赤の中の女	「あら！ちょっと……」「はあ」「失礼ですけれど、あなた榊原さ
60	支那扇の女	この一文を起草しているわたしの机のうえには、いま福井作太
61	檻の中の女	「おや、警部さん、あの音はなんでしょう」「えっ、なに、金田一さ
62	悪魔の降誕祭	「ああ、もしもし、ええ、さようでございます。こちら緑ヶ丘荘の金
63	柩の中の女	上野の美術館の裏門からはいっていった赤星運送店の店員
64	火の十字架	「警部さん、よろこんでください。ぼくもおいおいメ探偵になって
65	薔薇の別荘	「三枝子さん、今夜の会の用意は万事順調にすすんでおりまし
66	瞳の中の女	やかましいラウドスピーカーの叫び、けたたましい発車のベル
67	悪魔の寵児	この恐ろしい物語は一枚のハガキからはじまる。「名刺、ハガ
68	香水心中	「さあ、これからが大変なんですから、金田一先生も警部さん
69	霧の山荘	金田一耕助は文字通り途方にくれてしまった。にっちもさっちも
70	迷宮の扉	東京湾を東と西から抱いている房総、三浦のふたつの半島。こ
71	壺中美人	金田一耕助が後日問題となった「壺中美人」というあの曲芸を
72	スペードの女王	世田ヶ谷区緑ヶ丘町にある高級アパート、緑ヶ丘荘の二階三
73	扉の影の女	緑ヶ丘町緑ヶ丘荘の二階三号室、金田一耕助のフラットは、い
74	猫館	猫館……と、付近でそう呼ばれているその古館は、上野の高
75	悪魔の百唇譜	ことしは空梅雨の懸念濃厚という気象庁の予報だったが、さり
76	雌蛭	卓上電話の受話器をおくと、金田一耕助は腕の時計に眼をや
77	仮面舞踏会	泉の里からゆっくり登って半時間、土地の人がニドアゲとよん
78	猟奇の始末書	「いやはや、三井さん、このお暑いなかをあいもかわらず、ご酔
79	日時計の中の女	「豪華な家ねえ。これでまだ建て増しをするというの？」「だって
80	白と黒	詩人のＳ・Ｙ先生は、ある朝、散歩の途次、世にもおどろくべき
81	夜の黒豹	あのとき犯人がもっと用心深くドアを締めていったら、葉山チカ
82	蝙蝠男	デスクの上の置時計は一時五分をさしている。十二時を過ぎる
83	悪霊島	……(雑音、雑音、また雑音、人びとのののしりわめく声、それ
84	女の墓を洗え	−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
85	千社札殺人事件	−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
86	病院坂の首縊りの家 下	「ときに、金田一先生」「ときに、警部さん」よくそういうことがある

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