ほぼ週刊・本棚から横溝正史
- 『金田一耕助さん・あなたの推理は間違いだらけ！』 -

『金田一耕助さん・あなたの推理は間違いだらけ！』 佐藤友之, 青年書館, 1978/3, 222p, 定価:880円

内容項目は次の通り。 金田一耕助氏へのラブレター 　−「まえがき」にかえて p.3 第１章　「悪魔の手毬唄」の盲点 p.11 第２章　「八つ墓村」の盲点 p.25 第３章　「獄門島」の盲点 p.39 第４章　「犬神家の一族」の盲点 p.53 第５章　「びっくり箱殺人事件」の盲点 p.73 第６章　「真珠郎」の盲点 p.85 第７章　「白蝋少年」の盲点 p.97 第８章　「黒猫亭事件」の盲点 p.109 第９章　「蜃気楼島の情熱」の盲点 p.121 第10章　「金色の魔術師」の盲点 p.135 第11章　「支那扇の女」の盲点 p.147 第12章　「広告面の女」の盲点 p.159 第13章　「三十の顔を持った男」の盲点 p.173 第14章　「トランプ台上の首」の盲点 p.183 第15章　「女の決闘」の盲点 p.197 第16章　「女王蜂」の盲点 p.209

いわゆる謎本の先駆的な本だったと、記憶しています。 「横溝推理の盲点をつき真犯人を再捜査した裏づけ報告書」 と、表紙にあり、カバー見開きには、次のように記されています。 金田一耕助さんの推理が間違いか…著者の推理が正しいか…興味つきない推理くらべ！ この一冊で「横溝推理小説」が一段と面白くなります この本が出た当時、この本で紹介されている「白蝋少年」「広告面の女」「三十の顔を持った男」が どの文庫に収録されているかわからず、見つけ出すのにちょっと苦労した思い出があります。 また「金色の魔術師」は角川文庫化されておらず、他社から刊行されているということなど知らなかった私は、 角川文庫で刊行されてから、「金色の魔術師」の章を読んだ記憶があります。

「金田一耕助」を冠してはいますが、「びっくり箱殺人事件」「真珠郎」「白蝋少年」 「広告面の女」「三十の顔を持った男」の探偵役はそれぞれ異なります。 さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。 キーワードは「ほかの事件に盲点はないか」です。お楽しみに！

横溝正史関連書籍をご存じの方、 ぜひご一報ください。

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