ほぼ週刊・本棚から横溝正史
ほぼ週刊・本棚から横溝正史
- 『金田一少年の推理ミス』 -

『金田一少年の推理』(世田谷トリック研究会, データ・ハウス, 1995/3, 217P, 本体:971円)
『金田一少年の推理ミス』
世田谷トリック研究会, データ・ハウス,
1995/3, 217P, 本体:971円

内容項目は次の通り。

「金田一耕助(ジッチャン)」と「孫」p.195
 金田一耕助は歳をとる、けれど孫は?p.197
 独身の金田一耕助に二年後には孫が誕生!?p.199
 "米国の大学卒"金田一耕助の経歴p.200
 金田一耕助の引っ越しp.203
 "ハイカラ探偵"金田一耕助の私生活p.205
 「成城の先生」と「耕ちゃん」の関係は?p.208
 その後の金田一耕助は"ゆくえ知れず"p.210
 "大団円"の条件p.212

「金田一少年の事件簿」のいわゆる謎本である。 この後続刊として、
 ・『金田一少年の推理ミス 2』(1995/9)
 ・『金田一少年の推理ミス 激闘編』(1996/7)
 ・『金田一少年の推理ミス 復讐編』(1996/11)
がでているようだが、「金田一耕助」に関する内容が 記されているのは、最初の『金田一少年の推理ミス』だけのようである。

「バッチャン=松月のおかみ」説が紹介されており、なるほどと相づちを 打ちそうになります。本文では否定されていますが、はたして…。

「"大団円"の条件」で、「金田一耕助」と「孫」との年齢関係について、 ちょっと苦しい(^^;)考察をしている。 とはいえ、「孫」の謎本にもかかわらず、金田一耕助の経歴, 私生活などを きちんと整理してあり、読みやすい。

"米国の大学卒"金田一耕助の経歴〜その後の金田一耕助は"ゆくえ知れず"までは、 一読に値すると思います。

さて、次回の「ほぼ週刊・本棚から横溝正史」は…。
キーワードは「バッチャン=鬼頭早苗」説です。お楽しみに!

横溝正史関連書籍をご存じの方、
ぜひご一報ください。



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